(こんばんは~がかわいい)
★リスナーメール(シゲ部のおかげで元気がもらえる、ありがとう)
いやぁそうですか、いやぁなんかこう、逆にプレッシャーですね。でもこうやって楽しみにしてくれてるならね、ありがたいですけどね(笑)本当にもう、一人で好きなことをね~飽きもせずだらだらとね~やり続けて10年くらい経ちましたけど、それでよければっていうね。
★リスナーメール(剣樹抄、原作も読んでみます)
そうそうそう、そうですね、原作『剣樹抄』冲方丁さんですよ。冲方丁さんのね、『光圀伝』とか『天地明察』とかね。『閃光スクランブル』にもコメント下さったこともありましてね、すごく同じ広報というか宣伝担当の人が当時いたりとかそういったご縁もあって、今も同じ編集の方がいるんだと思うんですけど。直接お会いしたことはないんですけど、よくお名前を聞く先輩…っていうのもそれはそれでどうだろうね、作家の方でございますのでね。そういった冲方さんの作品に出られることをとても嬉しく思いますし、原作もとても面白いです。まだまだシリーズものになっていくんだろうなっていう、たぶんおそらくそう言ってるんだと思うんですけどね。なのでまぁ、読んでいってもずっとこう、常に楽しい原作小説です。
~剣樹抄あらすじ紹介~※省略
すごくわかりやすいエンタメ小説で、読み慣れてないといろんなところ気になるかもしれませんけど、すごく読みやすい時代劇だなと思いました、原作。来月だからね。今月は『二月の勝者』始まるしね。10月16日ですか。『剣樹抄』はBSで全国で見られます。BSだと見れない方いるのかなぁ。でもせっかくだからこのタイミングで観てほしいなぁと思いますけどね。
すごい、なんていうんですか、きっとスケールの大きいドラマになるんじゃないかと。”明暦の大火”ですからね。そこも当然描かれていきますし、年末になると何ていうんですか、時代劇って観たくなるよね(笑)日本人だからかねぇ。そういうリズムが染み入っているのかもしれませんけどね。
★リクエスト曲「SEVEN」
★リスナーメール(『ドライブ・マイ・カー』観ましたか?)
どうですかね?すみ分けも簡単ではないけど純文学も映画に向いてるってことは多々ありますけどね。『ドライブ・マイ・カー』素晴らしかったですね。3時間って聞くとね、なかなかのボリュームだって思うかもしれませんけど、特に純文学的なリズムの、淡々とした中で進んでいくんですけど、それでもすごく観れてしまうのはことばの力ももちろんありますし、映像と役者たちの人間のこころの動きってものがすごくよくて、それぞれの抱えてるものっていうのが、ことばではない部分で見えてくるっていうのがすごく、ずっと観ていられたっていう理由かなと思いましたね。
僕、原作読んでなかったんで読んでから行ったんですよ。すごい、その、違うんだろうか、すごく原作に忠実なまま立体的に仕上げたという印象でしたね。僕は村上春樹さんの『バーニング』っていうね、『納屋を焼く』を映画化した作品が本当にすごい好きで。オールタイムベストレベルですごい好きなんですけど。そん時はかなりあれはいろんなものを改変してまた別のテーマを持たせたりしていたような印象がありますけど、『ドライブ・マイ・カー』に関してはすごくその、基本的にはどうなんだろうな、僕の感じた印象だけど、すごくテーマをちゃんと通底させていて。でもその先を描いたってところはあるかなと。やはり短編集、ずばっとそこを描いたってところの中での、奥行もしかり、前後をしっかり、組み立てていたような、脚本としてね、作り上げていたという印象でございますが。
やっぱりね役者の方々が皆さん素晴らしいですよね。やっぱり個人的には『染、色』でお世話になった三浦透子さんのね、彼女のキャラクターってものがすごく、なんていうんですかね、本当にそういう人に見えたよね。これ以上ない、ぴったりな役どころという印象でしたし、この作品がカンヌにいく理由も本当によくわかるな、と。渡利みさきっていう役。他の作品のオマージュがあるっていうのは聞いてはいたんだけど、読めていなかったこと、今ね反省しましたね。他も読んでいければと思うんですけど。でもこう、やっぱり不思議な話の中に、人間のこころの、簡単ではない複雑な思いってものが繊細に描かれているのがすごくよかったですね。ラストはおぉってなって。すごい考えてる(笑)原作は他見たらわかるのかな。意外と皆そこいってなくて俺はすごい、どう…これは何か見逃したのかなって思ってたんだけど。というわけでちょっとぜひぜひ皆さんにも観て頂きたいなと。忙しくなってきちゃったんでね、なかなか映画も観れてなかったりはするんですけど。いろいろ観たいなとは思っていたりします。
★リスナーメール(”順風満帆”って言葉はいいところだけを切り取っているから、写真集みたいですよね 写真の場合はよりいいところだけを選りすぐっているのか、失敗もあるのか)
すごい質問だよね。順風満帆についての話とこのカメラのことっていうのが果たして同じかって言うと別かもしれないんだけど。
まぁおっしゃる通り順風満帆な時期がある、”今のところ”、”人生順風満帆”ってことはあまり言わないんじゃないかな。”今のところ順風満帆”ってことだと思うんですけどね、あくまで。まぁそうよね、波はあるからね。でもおおむね順風満帆ってことなんじゃない?風向きが、風だからさ、順風なんだよね。逆風じゃなくて順風で帆を張ってるってことだからね、今のところね。揺れてるときもあるだろうし、雨降ってるときもあるだろうけど、とりあえずは逆風吹いてないってことなんだろうね。
写真はでも、それは僕が写真好きなのって自分も意図してないものが撮れるときなんですよね。特に僕がやってるものがスナップなので、作品作りというよりは。なので、例えば遠くの景色を撮ったときに、偶然鳥が映りこむっていう奇跡的なことが起きたりするだけで特別な一枚にもなるし、適当に撮った一枚とか何ならシャッター押してないのに勝手に押されてた一枚とか、歩いててね。とかがすごくいい一枚になったりとか。スティードのときの表紙なんて、それはフジロックに行ったときの写真かなんかなんだけど。本当に真っ暗な中で影撮ったような、何がなんだかガサってなった写真なんだけど、それをデザイナーの方がすごく気に入って”これ使いましょう!”みたいなことにしてくれたりとか。
そういういろんな、自分が思ってもないことや失敗だと思った一枚とか、それこそピントが合ってなくてもよかったりするんだよね。若いときはわかんなかった、綺麗な写真が撮りたい、もちろんフォーカス合ってたほうがいいんだけどさ。でも、それがすべてじゃないよなぁと。見えない良さもあるっていうときもあるし。すごく僕は写真って、逆に言えば失敗とかないっていうのが写真の好きなところですけどね。あくまで好きな一枚があるだろうし、写真集ってことで言えばそれを選ぶことも作品作りだよね。こっちいいけどこの写真集にはこれを入れたいとか、そういった自分の感覚や基準みたいなものを設けてる、その設け方がそれも作品の一部だと思うので。
カメラに関しては成功・失敗って考えないほうがいいかなぁと僕いつも思ってますね。それは森山大道さんと対談させてもらったときも、森山さんは一日1000枚なんかね、質より量の中にあるっていう、作品はっていう。とにかく撮らないと話は進まない、みたいな方で。”量より質だ”みたいなさ、そのほうがかっこいいみたいな風潮ってあると思うんだけど、”いや量っしょ”みたいな。”量やってこそでしょ”みたいな。作家の方でもいるんですよね、”とにかくストイックに書け書け”みたいな。僕も言われてるし。僕らっていうのはこの界隈・僕ら若い世代ということですけど。いろんな先輩からね、とにかく書き続けろと。書いた分だけうまくなるという。なんでもそうなのかもしれないけど。そういうことでいうと失敗っていう考え方は特に写真にはないけどね。印刷とかね、そういう失敗はあるかもね。いい色出ないとかさ。現像とかね。僕の場合フィルムだからね。フィルムを撮るってことに関してはそんなに感じたことないから、まずは気にせず撮っていったらいいんじゃないかなと思います。この方撮ってるわけじゃないのかな?でも僕はそう思いますね。
最近また新しいカメラを使っちゃってね~。スナップ用っていうか、気楽なフィルムなんだけど。こないだうっかり中古カメラ市とかに行っちゃってさ~。かわいいなぁみたいな。でもおんなじようなの持ってんだよ?おんなじようなの持ってるのに買っちゃうよね。前のやつも気に入ってるのに。いやぁ撮り比べてみようかな~みたいな。ちょっと現場もこの先あるので、合間にちょこちょこ撮って現像したいなと思ってますけど。
★リクエスト曲「STAY WITH ME」