もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2022/3/20(加藤シゲアキよりおしらせ大喜利)

舞台公演中でございますがあと1週間で終わり、と。早いもんですね、はいはい。頑張ってますか加藤さん(笑)?なんかこう、過去から未来へメールを送る、みたいな。

 

1枚だけこういうメール読むのもあれなんですけど、きっとまぁ皆さんもそういう方多いかなぁと思いますので。

★部員メール(受験合格しました)

そういうわけでございまして、きっと多くの方が受験に歓喜し、涙し、いろいろあったかと思いますがね、皆さんお疲れさまでした。きっともうさすがに終わってると思いますが。まぁやり残したことがないように思ってもらえればいいなと思います。ちょっと本当に大変なことたくさんあったと思うんですが、特に『二月の勝者』というドラマに出させていただくといつも受験シーズンはいつも気になったり自分のこと思い出したりしますけど、皆さんもどんな結果にしろ新しい一歩を踏み出していただければと思います。はいはいはい。

 

戯曲の話ですかね、今宵は(笑)。結構いろいろとありましてですね。たくさん本当に来てました、読めたかなと思うんですけど。

★部員メール(「染、色」の題字について)

その当時のラジオでは話してたと思うんですけどもしかしたらその時にはラジオ聴いてなかった方もいると思うんで。そうですね、あれ書いたの僕でしてね。あれは力抜けたって言ってるんですけど、結構数書いたんで力抜けたんでしょうね。参考にしたものはなかったんですよね。なんとなく思うままに。僕左利きなんで書を書くのがうまくいかないケースが多いんですけど。逆にあぁいうふうな崩した字なら逆に左利きのほうがおもしろい字になったりしないかなぁなんてこともあったし。染めるって意味では加藤が手掛けたって意味でも題字くらいは書きたいなって言ってあんなふうにしましたね。我ながら上手に書けたなと思ってます。だから筆じゃなく絵筆で書いたんですよね。割と大きめな絵筆と紙もいっぱい試したの。半紙だったりとか。結果的に画用紙に書いたのが採用されたんだと思う。すごい数書いたんだけど。それが一番よかったんだよね。

で、そんとき余った画材と紙をもらって正門の暖簾の名前を書いた(笑)。確かね。というわけでですね、染色は書かせてもらいました。参考にはしてないんですけどね。僕っぽいっちゃ僕っぽいですよね。僕の字を知ってる人はきっと気づくんじゃないかなと思いますが。

この後も戯曲の話がいいなと思ってるんですけど、ちがう話するかも。

 

★リクエスト曲「touch」

 

★音楽部 MadvillainAccordion」

部員メール(『星野源のおんがくこうろん』観てますか?)

いやいや、そこまで話すと本当に30分じゃ終わらないよって話になるんですが。面白い番組ですねぇ、さすがですね。しかも第2回はジョージガーシュインでしたが、第1回はJ・ディラでしたね。サンプリングを使ったアーティストというか。まぁもう皆さんね、星野さんすごいですね。観ましたよそりゃもう。いやでも本当にEテレJ・ディラ30分か、みたいな(笑)。なんかたまんなかったですけどね。

中でも流れてましたけど僕ディランジェロがすごい好きでね。『Voodoo』もすごい好きなアルバムでね。だから『Voodoo』からJ・ディラに、一緒にやってたりしましたよね、確かね。っていうのも星野源さんのルーツも見えてきて。あぁそうだったんだとか思うんですけど。そうそうそれでそのあとJ・ディラ聴いたりして、やっぱり超かっこいいなと。本当にすごいグルーヴ、今だったら本当にDTMやってるとクオンタイズっていう一定のリズムにするんだけど、あの揺れた本当にリズムは、そうか、そうだったんだなとか、にしてもすごいサンプリング技術だと思う。今聴いても全然色あせないすごさ。J・ディラは本当に聴いてほしいなと思いますね。

で、そうそう、それで音楽ニュース、音楽プロデューサーも好きなんでね?こないだ星野源さんの番組で、J・ディラ聴いたら良くってさ~とかこないだ会ったとき話してて。そっからネオRBとかエリカバドゥとか。エリカバドゥはいつもいろんなもので、「あやめ」のときは違うかな?でも「Narrative」とかはコーラスやってくれてるAmiさんに”エリカバドゥでやってください”とか、エリカバドゥってよく言ってるんですけど。そういうJ・ディラの話からそういう話とかもしてて。”シゲこれ好きなんじゃない?”っておすすめされたのがMadvillainっていうユニットなんですけど。MadlibというアーティストとMF DOOM、知ってるかもしれないですね。Madlibはね。2人組のユニットでございます。実はでもね、この一緒にやってたMF DOOMって方が2020年に若いのに亡くなってしまいましたね、49歳か。早いですね。ジャジーな部分やソウルな部分やHIP-HOPではあるんですけど。僕が好きなジャンルだし今聴いてもかっこいいですね。J・ディラからその話になって。J・ディラかけるのがセオリーなのかもしれないんですけど、最近それを教えてもらって。いいなってことでちょっと古い曲ではあるんですけどね。古くはないよ、別にね(笑)。2004年のアルバムかな?聴いてください。

 

ちょっとさっきの話の延長線で歴史を変えたって話でいくと、こんなメールも来てます。

★部員メール(スーパーボウルハーフタイムショー最高でしたね)

アンダーソン・パーク。アンダーソン・パークだよなぁ⁉って思いましたよね。アンダーソン・パークだやっぱり!って。それも興奮しましたが、あとは50セントね。ひっくり返った50セントめちゃくちゃ面白かったですけどね。かっこいいな、やっぱ。迫力あった。撃たれた男違うなみたいな(笑)。高校生のときに50セントとか聴いてたからすっげぇ懐かしくなりましたけどね。

エミネムもなんかまた違う味が出ててかっこいいなとか思いましたけど。そこでいうとやっぱ歴史を変えたっていうか、まぁ言わずもがななんだけどドクター・ドレ―ってすごいっていうかね。まぁ映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』とか観て余計感じてたしN.W.A.のすごさってものは別に、それこそ言わずもがなで、言わずもがなだらけなんですけど。コンプトンを握りしめるドクター・ドレーに何の違和感もないっていうかさ(笑)。なんか本当にマーベルでいう、名前出てこないけどサミュエル・L・ジャクソンの感じに似てるよね(笑)。貫禄がね。顔っていうかね。そう思ったりしましたね。

いやでも、僕個人的にはトゥパックに対する曲やるっていうかね、そこやっぱ切っても切れないよね。やっぱトゥパックとやった曲やるだけでもエモエモなんだけどさ。その辺のこと語ってると本当に時間足りなくなるんですけど。

ケンドリック・ラマ―がやっぱりすごいっすね。個人的にはケンドリック・ラマ―の動きも含めてラップも超好きだなぁと思って。『Humble』の、やっぱすごいっすね。もちろんメアリー・J・ブライジもすごいし。スヌープ・ドッグもかっこいいしね。あのギャングのダンサーズ、スヌープがよくやってる動きはギャングのダンスなんですけど、まぁそれをハーフタイムショウでやるっていうか。まぁ本当今すごいね、大スターズ勢ぞろいみたいな。めちゃくちゃもっとこう、若手のバージョン観たいなと思ったりもしますけど。まぁドクター・ドレ―率いるチーム、ドレ―デイズ(?)でしたからね。コンプトンから、その地域のこともありますし。いやあのセットもすごかったしね。どうやってんだろうな、みたいな。まぁいろんな意味が込められてて僕もすべて拾い切れてるわけではないんですけど。すごい濃密なハーフタイムショウだったなと今年も思いました、とても楽しかったでございます。

 

『染、色』の話もしましょうね。あれがきてたな~。メッセージ、結構急で。ウェブで公開されるという、白水社から。っていうこともあったあとに、そしたらファンクラブで先に公開するほうがいいかと。楽しみにしてくれてるファンのために先にやりますかってことで急遽前日、前々日くらいに決まって。ちょっと撮影で地方にいたんですけど、そこでまぁホテルでコメント書いてって感じで。結構慌ただしくってですね。それがメールでお知らせされるってのはそもそも僕はそこまで管理してないんでね、把握できてなかったんですけど。

なんか”加藤シゲアキよりお知らせ”ってみんなヒヤヒヤしたんですけど、みたいな。ドキドキしたって。まさかそんなことだと思わなかったのでほっとしつつ嬉しいです、みたいなのがたくさん来てて。もう数えきれないくらい来てたんですけど。”加藤シゲアキさんよりメッセージ”ってメールがもうヒヤヒヤしました、みたいな。

でもさ、なんか言っておいてほしいと。”加藤シゲアキより嬉しいおしらせです”とかさ。でもさ、その皆さんがおそらくドキドキするであろうお知らせはさ、案外本人にとっては嬉しいだったりするわけじゃない?だからそれすごいクレームみたいに来てたからさ、ちょっとこう、腹立ったっていうかさ(笑)。いや、だってそりゃお知らせなんだからお知らせでいいじゃん、みたいな気持ちになった。ファンの人の気持ちを考えたらわかるんですよ。わかってるんだし、皆さんにそんなとこで驚かせたいとは全く思ってませんがあまりにもきてて。じゃあ、何ですかと(笑)。もしそういうね、何ですか、ちょっと皆さんが少しがっかりするようなお知らせのときは”加藤本人にとっては嬉しいお知らせかもしれませんがもしかしたら皆さんにはちょっとショックを受けるかもしれません”とか(笑)、タイトルに入れたろかな!みたいな(笑)。もう今回に関しては”加藤から皆さんに実はちょっとこんなことを企みましてなメールです”とか(笑)。なんかもうタイトル大喜利を考えてしまいまして。まぁね、皆さんをそんなつもりでびっくりさせたいと思ってませんけどね。まぁシンプルに”戯曲に関するおしらせ”ってすりゃよかったんじゃないかと思いますが。でもそしたら見ない人も多そうだなとかね。なんかわかんないすけど。

まぁまぁお知らせはお知らせ、そういう風に思わせてきた我々がいけないけどね(笑)。お知らせイコールちょっとショックなお知らせなんじゃないかって。それは申し訳ないよ(笑)。そんなこともたくさん来ておりましたが。

 

★部員メール(戯曲と上演台本のちがいがわからない)

おそらく一緒でしょうね。戯曲というのは舞台台本のことなんで。ドラマとかに戯曲とはまぁあまり言わないですけど。映像作品でも、映画かなんかでもね。舞台台本のことは戯曲と言う。で、上演台本って言うのでいうと、戯曲っていうのはシェイクスピアとかは戯曲だから、今回上演するかは置いておいて、ハムレットの戯曲ってものはあるわけですよね。ハムレットは戯曲なわけですけど、上演台本となるとそのハムレットをどのように上演台本にするかっていうことが行われるっていう差かな。基本的には一緒なんですけど。今回は戯曲と上演台本が一緒なわけですけど。まぁ場合によってはこの僕の戯曲をやる場合に、ブラッシュアップしたり変えたものが上演台本になるっていうかたちかもしれませんね。あんまり深く考えなくてもいいですけど、台本だと思ってくれたらいいです、全部ね。でも戯曲は権利があったりするからね。勝手に変えられなかったりする。シェイクスピアは切れてるけどね。そういうものは結構あるっていう感じですかね。

 

★部員メール(戯曲に書くときに意識した点)

戯曲を書くときに意識した点はですね、映像みたいにアングルとかカットが変わらないので定点でずっと観るわけですよね。だから舞台上のうごきっていうので僕が一番そのときに見てる視点は割と後ろの席で観てるんで。こまかい動きってものはそんなに、劇場によっては伝わるんですけどね、まぁグローブ座でも伝わるんですけど、っていうものと、あとは、台詞だよねやっぱ。映像だと映像で保管できる部分とか、情報がたくさんあるんですよね、細かく映せるから。表情もそうだし。だけど、シェイクスピアなんかは特にそうですよ、大きなところでやってたから。私は悲しいんだ!って言っちゃうってことだよね。でもそこまではやっぱりちょっとって今は思うわけですよね。だから僕はそこはやらないけど、悲しいってことを表情じゃなく、何で伝えるかみたいなことって考えたときに、もちろん台詞の響きとかもあるし、役者の染め方ももちろんあるけど、そういう部分を台詞で表現していくってのが小説よりも映像脚本よりも多い気がしますね。舞台は台詞でやるっていう、基本的に。声だけが、声だけで物語を展開していく。だから基本的には目を瞑っていてもわかるような話だったりする…んなことはないか。っていう部分と静と動の書き分けかもしれませんけどね。っていうのはすごくでも、台詞の応酬っていうか。

書き方でいうとト書き多いけどね、僕めちゃくちゃト書き多いけど。役者に対しての動きの指示ってものがすごく多かったのはまぁまぁ全部やってほしいわけじゃないけど、自分がやってても思うんですけど、そういう動きからキャラクターをつくっていきたかったりする。ヒントが多いほうがいいと思ってて。役者がサブテクストを作っていくことの大事さもそうだし、その難しさみたいなものもあるから、そういう動きやヒントをちりばめてキャラクターをつくっていってほしいなと思ったので。別にそれを全部やってほしいというわけじゃないんですけど、キャラクターづくりのヒントにしてほしいとまず思ってあぁいうふうに書いたし、全キャラクターになって書いたよね。人が演じるから役者さんの気持ちになって読むから、全キャラクターを演じるつもりで台本は一回読んだね。最初は脚本家演出家の気持ちで書いて、その次に役者の気持ちで読んで書いてっていうのをやったかなぁ『染、色』に関してはね。

あぁやばい、もう全然時間なかったわ。まだまだ読みたかったんですけど。でもたくさん割と喜んでくれた方がいてよかったです。まぁあんまりね、戯曲なんて読んでほしいと思う気持ちもあるし、読んでもらって構わないくらい自信をもって書いたつもりですけど、まぁやっぱりそもそもは見せるべきものでもないって

ところもちょっとあるんで。どう受け止められるんだろうなと思ったんですけど。おおむね楽しんでもらえたみたいでよかったでございます。

 

★リクエスト曲「FIGHTERS.COM」