もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2023/4/16シゲ部(おすすめ小説・魂のこもった文章)

そうね、舞台『エドモン』東京公演が今日で無事終わってる、はず(笑)。始まってもないのに⁉って気持ちですね(笑)。まだ始まってもないのに、みたいな台詞がエドモンの中でありますね。大阪は24日来週ですね。というわけで、しかしまずはメール。

★部員メール(『音楽-2nd Movement-』特典映像よかったです)

いやいやいや、嬉しいですね。まぁ本当にAFTER BREATHもね、寒い中皆気持ちをひとつにしてパフォーマンスしたので。届くいいなぁと。いつもこの特典配信みたいなさ、こういうライブ、結構本当に充実したものになってますんで。ぜひぜひね、なるべく多くの人に観てほしい。まだね、しばらくは観れると思うんで。まぁ登録してる方は、ですけどね。登録はもう無理かもしれませんが、何度も観て頂けると嬉しいですし、それで楽しんで頂けてれば5月17日ですか、『NEWS LIVETOUE 2022音楽』のDVD&Blu-rayもね、発売されますので。どれも合わせて楽しんで頂けるといいですね。去年から『音楽』というアルバムからずっとシームレスにつながっているような気がしていいですね。面白い企画、面白いつくり?(笑)なってると思いますし、今年のNEWSはどんなことをするのかまだまだ楽しんでいてもらえたらなと思います。

★部員メール(映画版2作を予習で観ました シゲモン楽しみです)

嬉しいですね。もう終わりですが楽しんで頂けたでしょうか?非常に可愛いキャラクターだと思います、僕も観ていて。締め切りに追われて右往左往してるってさ、人から見てると面白いよね(笑)。本当チャップリンは言い得て妙ですよね。クローズアップなら悲劇でも、引きで見ると喜劇だと。本当まさしく言い得て妙ですよね~。だなと思いますけど、本当にエドモン状態でございますよね。皆言ってますよね、僕ら演者だけじゃなくて、チームスタッフエドモン状態だって感じです。音楽は前言ったと思いますけど斎藤ネコさんがやってくれてて。斎藤ネコさんも、結構時間がない中やってくれたみたいで。LINEとかで”いやぁ私もエドモン状態です”なんかね、逐一報告をくれたんですけど。皆でそういう追われながら。でもそんなエドモン状態だ~って言って楽しめるプロジェクトではあるので。おもしろい舞台だな、いいチームだななんてまた思ったりしてますが。

 

★「ハレルヤ」

 

★音楽部 Quw「Soft Steps」

 

さぁ、まぁなんかね、どうしよっかね。例えば、こんなシンプルに。

★部員メール(最近おすすめの小説は?)

すごい単刀直入に聞いてきましたけどね。最近面白かったのは、ひとつは『おんなの女房』っていう、こちら吉川英治文学新人賞、僕と同じ賞ですよね。やっぱ自分が頂いた賞だとそのあとも気になって見たりして。それこそ今村さん、そうそう今村さんからこれ再押しされたのかな?まぁ話題になるわけですよ、ノミネート作は直木賞もそうですし、他の文学賞の候補作なんてのは話題になりますんで、作家界隈で”あれ読みました?どうでした?”とか話するわけですよね。『おんなの女房』は賞の前から話題になってて。蝉谷めぐ実さんが若手時代小説家ですごく才能があるみたいな話を各所で聞いてたし、今村さんとも飲みに行ったときに話になって。それと担当だったのかな?そこにいた編集者がくれたんですよ。でまぁそんな言うならと思ったし、あんまり事前の情報なく読んでたんだけど、自分が舞台稽古中だから尚更ぐっときたんだな。

『おんなの女房』っていうのは江戸時代の時代小説なんですが、芝居の女形に嫁ぐ武家の娘の話なんですよね。とあることから父に言われて、父の家が絶対みたいなさ、武家なんだよね、主人公の家はね。で、その家族を大事にし夫を重んじ、みたいな、江戸時代に対して言うのはあれだけど旧武家的な家庭に育った主人公が、女形、実は父親が茶屋だったかな?で出会い。そんなで親に言われて嫁いだ先が、女形の役者だったと。でもなんでこの人が自分を求めたというか、会ってもないわけでいきなり嫁ぐわけですよ。出会い系みたいなこと(笑)。違うか(笑)。親に言われてという、お見合いもせず、嫁いでその人を支えることになるわけなんですけど。なんかこれが、なんでかって分かってくわけですよ。当然会ったこともないわけですから、恋愛でもなければ愛情とかでもなく。でまぁ武家の娘なので、何ていうんだろうな、武道とかは得意なんですけど、そんな家事とかもまだまだみたいなところから、違うんでしょうね、いろいろと作法が。作法を学ぶところから始めたりするんです。だから妻としては未熟なわけですよ。当然新婚ですし、武家の家庭とは違う芝居、役者に嫁ぐということはね。で、女形だからさ、とにかく美しいわけですよ。最初のシーンで、買ってきてほしい紅がちげぇ!って説教されてるようなところから始まったりするわけですよね。”私が使ってるのはこっち”みたいな。それを自分よりきれいな男性の女形に言われたりするようなところから始まる。芝居にかける思いみたいなところがさ、まぁ僕はどっちもわかるなぁなんて思って読んでるし。結構それがね、結構コミカルにも描かれていくところがあったりして。これはもちろん女性の視点で描かれているってのもありますし。女性の感想が聞きたいな。

『しろがねの葉』もそうだったんですけど、女性の感想が聞きたくなる作品でしたね。でもすごい面白かった。その芝居に生きる役者の気持ちも当然わかるし。わかるからこそ、いやぁそこはってところもあるし。なまじっかわかるからこそ、この女形のあまりに過剰なところ、役のために生きるところもすげぇなってところもあるし。それを必死で支えていく妻としての立場っていうのもよくわかるし。やっぱ難しいわけですよ。人(?)とあこがれとつとめと、いろんな思いが綯交ぜになる。それが本当に見事に書き分けられていて。そうなるわなぁって終わりでもあるというか。それがだからね、まぁ生きるっていう、生きる!!っていう(笑)。ちょっと熱いものを感じる読後感でしたね。これすごい面白かったし、まぁ読みやすい時代小説でしたね。

僕時代小説すごい読むわけじゃないから、あんまり読み慣れてないときもあるんだけど、時代小説の入口としてもすごいいいんじゃないかなと思いましたね。現代とも通じるところがたくさんある。キャラクターがどれも愛せるとかね。いとおしい。それがすごく好きなところでしたね~。おすすめの小説でございます。

もう一つはノンフィクションで話は全然違うんですけど、まぁちょっとこれも話題になってると思うんですけどね、『妻はサバイバー』という朝日新聞の記者の方が書かれたノンフィクションで。奥様を支える、逆ですねそれで言うと。精神的に問題を抱えている奥様を支える旦那様の手記といってよいんでしょうね。本当にね、壮絶なお二人で。奥様が結婚後4年、摂食障害が判明してそこからどんどんいろんな問題が併発するというか。摂食障害からアルコール依存症にもなったり、自傷行為をしたり。精神病院の入退院を繰り返す中で、旦那様も適応障害になってくという。これはネタバレになるかもしれないんですが(割愛)。

『妻はサバイバー』っていうタイトルが最後にわかるわけですよね。そこ自体が切り抜きにもなってたりするからわかる人は先にわかるかもしれないんですけど、抜粋されてたりもするから。あぁなるほど、と。なんかすごく胸に来るものがね、ありましたね。生きるっつーのの難しさというかね。でもすごいなんか、僕はその当事者でもなければその問題を身近に抱えてるわけでもないんだけど、でも日本社会の抱える問題みたいなものが浮き彫りになってくるわけですね。最終的にはそこに対してのアプローチなんですけど。その制度っていうかね。差別とかもあるわけですよね。精神病を患ってる方とのね。なんかこういう部分は、あぁ自分は何もわかってなかったなとか。一気読みでしたね。短いってのもあるんですけど。ばーっと読んでいけてですね。

あんまりノンフィクションってジャンルも読まないんですけど、ちょっと最近ノンフィクションブームがこれでくるなっていう予感がしてるので。いくつかもらうんですよ、ノンフィクションものも。でもなかなかついつい小説から手をつけちゃうんですけど。ちょっとね『妻はサバイバー』があまりにもよかった、よかったって言っていいかわかんないんですけど、よかったですね。ページをめくる手を止められなかったという意味ではね、本当に多くの方に読んでもらいたいと思いましたね。

 

通じてもう1個くらい読むか。

★部員メール(魂のこもった文章を書くコツ)

ん~いやいや上手に書こうとしないことがね、魂のこもった文章を書くコツだと僕は思いますよ。小説とは違うからさ。手紙とかメールなのかもしれないね。定型文みたいなものはあんまり利用しなくていいんだと思うんです、僕はね。これだけわかりやすいアドバイスで言えば、自分が感じた気持ちを、伝えたい気持ちを自分の中でまずフォーカス当てる。感動した!よかった!楽しかった!大好きだった!わかんないけどね?そういった思いを、それだけでも伝わるじゃん?今のでも。感動した!大好きでした!すごかった!とかさ。伝わるし。だからあんまり変に飾るよりはすぐ伝えるほうが僕は感動すると思うし。

あとはね、ちょっと盛る。なんでかっていうとね、文章にするときどうしてもやっぱ文字にすると薄っぺらく感じちゃうんですよ。自分だとね。そのまま伝わることもあるかもしれないし。月並みのことばになってしまうってことも問題としてはあるんじゃないんですかね。皆が同じような感想を言うだろうからさ、なんかモノによってはさ。そのときに魂のこもった文章を書きたいのであればちょっと盛るがいいよね。今までで観た作品で一番好きでしたとかさ、そんなの実際1番かどうかってさ、よくわかんないしさ。食レポとかでも言うじゃん?今まで食べたかつ丼で1番美味いとかさ。かつ丼なんてそんな食べたことないけど、あるかもしんないじゃん?そうやって盛る。すごい共感した、感情移入したくらいの思いでもさ、まるで自分を見てるみたいだったって言うとちょっとそんなになんつーの?自分に寄せて見てくれたんだ、読んでくれたんだとかね。盛るっていうと嘘ついてるみたいだけどさ、盛ってちょうどよく伝わるくらいだったりするのはあるよね。

僕はよくコメントとか書くじゃない?リリースのさ、こんなん出ますよとかさ。ドラマ解禁なったときもコメント書くんだけど、そういうときに結構やりすぎくらい盛ってるんですよ、僕はいつも。でもそれは本当の思いなんだけどね。それくらいでも強いことばを発信したいときは、盛ってちょうどいいなっちゅーときが結構あるなと思います。ぜひぜひ試してみてください。あるよね、好きです!って告白するようなさ、こんな好きになった人はいないんです!みたいなさ。なんかそういうことよ、盛るっつーのはね(笑)。