もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2022/9/11(ソロ曲秘話・99%果汁シゲアキ)

9月10日、11日、埼玉スーパーアリーナのライブが先ほど終わったところですね。さぞかし盛り上がってることでしょう(笑)。いよいよ『音楽』の感想などがたくさん届いておりましてですね。僕のラジオだからかもしれませんけど、基本的にはInterludeやソロの感想が多かったかなという印象はありますが。もちろん曲に対してもたくさん送って頂きまして。そして皆さんの熱量が高いことにね、嬉しく思っております。すごいボリュームで真っ黒メールをたくさん頂きまして。嬉しい限りですよ。

★部員メール(メモ書きがInterlude、ポスター裏が清書ですか?)

そういうことではない。前ちょっと、先週かな?言った気もしますが、初回盤Bに入ってる文字のポスター、内容が微妙に違うんですけど。言うと、耳で聞くバージョンと読むバージョンってことかなと思いますね。Interludeに関してはどうしても尺が決まってるんですよね。つまり最初に書いたのは、ポスターに書いてあるのね、ディレクターズカットみたいな気はしますけど。どうしても聞く、耳障りと音楽のね。主役は音楽ですから。その流れって部分で短くしなきゃいけなかった部分が結構あって。それはもう加藤シゲアキ2人が葛藤するわけですよ。確かに短いほうがいいって言うNEWSの加藤くんと、いやそれだとどんどんどんどん一般的な角のない話になっていくじゃないかと、ディティール書かせてくれよと作家の加藤シゲアキがせめぎ合って。まぁぜひ初回B盤のポスターの裏に短編入れさせてほしいっていう話があって。じゃあそっちは変えていいかなっつって。最初はもっとふくらましたものをライブDVDが出るときにでも冊子にでもして入れようかって話もあって。それはまだわかんないけど。まず今回、ポスターの裏に入れさせてほしいって言われたときに、じゃあそこでおんなじもの歌詞カードに入ってるから、ポスター裏には読み物として入れさせてもらおうかしらっていう感じでしたね。メモ書きしたのは「TRIAD」の前にあるイントロダクションだけなんですけど。

あとはもうそっからはプロデューサーと打ち合わせして、積み木みたいな作業なんですよ、だいたい。それをね、ものづくりは最終的に全部そうですよね、敷地を決めなきゃいけないんです。最後は積み木っていうかさ。どういう土台とかね。わかるかな?広さを決めないといけない。それによって作物が変わってくるっていうかね。それはもう、全部一緒ですね、音楽も小説も。なんですけど、最後は積み木なんで、積んでいくっていう感じがあるね。あとは取り換えたりもあるし。ちょっとずつちょっとずつですね。一気にドン、とはなかなかならない。ちょっとずつみんなで積み上げていくと、いいものになるんじゃないかなと僕はいつも思っていたりしますが。

というわけでみなさんも『音楽』楽しんで頂けてますかね?

 

★「TRIAD」

 

★音楽部 HUNJIYA「Favorite

 

ソロの質問がやっぱ多くて。ソロの話するかね、たくさん来ていて。

★部員メール(ソロ曲の制作秘話があれば教えて・好きなフレーズは?)

そうっすね~制作秘話ね。秘話ってこともないんだけど、DTMをやってるんですよね、ぽつぽつ。最近はちょっと、まぁツアーの地方のホテルとかでDTMの違うダウを試してみたくて今別のダウを勉強したりとかしてるんですけど。夜中とか暇だからね。休めよって話なんですけど。で、結構序盤のころに作ってた曲があって。まぁいくつか曲があって。「ワンルームミュージック」で流したやつもあるし。で、1から作るよりはどれかをブラッシュアップするかっていうので古いファイルを立ち上げたんですよ。1年ぐらい前ごろから、そのときからしたら。2年前ぐらいか?まぁ割と結構前に作ったもの立ち上げて。結構自分的には気に入ってた曲が一個あって。それをブラッシュアップしてやろうと思ってたんですけど、パソコンを買い替えたんですね、ざっくり言うと。

パソコンを買い替えて、大変なんですよ。あぁいうDTMのソフトを入れなおすの。めちゃくちゃ大変で。しかも結構大きく変わっちゃってて使えない音とかいろいろあって。で、それでおんなじものを作るなら、似たようなものを1から作ったほうがいいものになるなって思ったわけね、まず。それは所謂イントロのとこみたいな、Wow~♪っていうフレーズ、「Agitato」にはありますけど、あのフレーズみたいなことが全然違うのよ、全然違うんだけど似たようにあぁいうフェイクみたいなのがある曲だったんで、そこから作っていこうかなと思って作ってたときに、作ってると同じもの作りたくなくなっちゃってきて。フェイクから始まるけど違うのにしようかなって思ってたのと、僕ずっとPOPではないんだけど綺麗な所謂テンションコードって言われるおしゃれな曲、「氷温」とかさ、「世界」も結構あるんですけど、「Narrative」とかはまたちょっと違うとこにあったと思うんですけど、「あやめ」とか「氷温」とか「カカオ」のアンコールのときもそうですけど、おしゃれなジャズっぽいコードとかでやってたんですよ。

でも、僕もそういうものすっごい聴いてたし、けどちょっと所謂チルっぽいものね、かけたりしますよ、聴くしね。けどそういうものが多すぎるしちょっとそんなものばっか作ってもしょうがないかなみたいな。そんとき最近はやっぱもうちょっと逆にロックとかがこれから面白くなるかもなぁみたいなこととかを友達とかとよく話してて。ツアーのことも見越してハードなやつ作ろうかなというのはなんとなくあって。ちょっとギターの歪んだ感じとか、ハードなやつとか、重たいやつとかやろうかなみたいな。で、それはロックっぽいけど、でもイメージはHIP-HOPっていうちょっとややこしいんだけど。ていうかどっちもみたいなのをやろうかと。ミクスチャーともちょっと違うんだけど。

海外とかだとそういうふうには音楽がイノベーティブにどんどん変化してってる中で、プロデューサーとそのフェイクと、多少メロ入れたものでトラック作ったんですよ。ちょっと低音がずんずん来てベースもギターも歪んでるぜ、みたいな。かと言ってバンドの音だけでは再現できない、チュクチュクっていうのも入ってるFX、そういう音が入ってるみたいなこととかでちょっとふざけてみようかな~みたいなんで何となく聴かせたらめっちゃいいじゃん!ってなって。でももっとわけわかんないことを言ったり繰り返したりしてるのがいいよね、みたいな。

僕としては音楽に対するアティチュードを歌おうかなって思ってたんだけど、もちろんそうなんだよ、そういう歌なんだけど、自分にとっての”音楽”なんだけど、それが概念とか気持ちだけじゃなくて音とかなんかもうちょっと違うことばに変換して、HIP-HOPって結局私小説みたいなところあるじゃないですか。文学だと思うんですよ、HIP-HOPって。ラップとかで自分のことを語る場合のね。そういう感覚、【文学】【音楽】【HIP-HOP】みたいな(笑)。【文学】【HIP-HOP】【音楽】ウケる(笑)、みたいな感じで作っていこうぜみたいな、ちょっとゆがんだ感じで。意味、もちろんフレーズに込めてる意味はあるけど、でも意味に囚われないでもっと自由な言葉遣いでいこうかなみたいな。でも韻は踏みつつみたいな感じでやってったらどんどんあぁなっていった。

意味わかんない言葉繰り返したほうがいいよ、みたいな、プロデューサーと話してて。まぁ意味わかんないはあれだけど、BUDDHA BRANDとかのさ、”緑のダルマ~”(赤目のダルマ?)とかさ。なんかね、あぁいう感じとかもめっちゃ好きだなぁと思ってて。そこに、どんどんやっていくときに”意地意地意味”が出てきたね。”意地意地意味”ってめっちゃいい。なんかただただ多分ことば置いてたんだけど、そんときは。

歌詞書くときって先にフレーズにはめずにどんどんただ思いついた言葉を書いていくんですね。あれと一緒だね、俳句とか詩とかと近いんですけど。小説とは違うんですよ、全然、歌詞は。やっぱり詩なんですよね。俳句とか短歌とかそういうニュアンスに近い。決まりもあるしさ、フレーズの。すごい短い中でやんなきゃいけないから。そうやって作ってってできあがった「Agitato」でしたね。

で、2番からテンポチェンジしてさ、みたいなこと言うから結構音も変わるわけですよ。ドラムの音も変わるし、みたいな。それ成立すんのかな~とかめっちゃあったんだけど、なんかやってみたら結構いけるかもねみたいなって。あ、意外といけるかもなって一人でなってんだけど。それでどんどんどんどんやって作ってった感じかなぁ。

最初ベースとかギターは打ち込みで僕が作ってたんですけど、やっぱギターって打ち込むのあんまりうまくいかないじゃんね。ベースはまだなんとかっぽくなっても、ギター打ち込むのめちゃくちゃ、綺麗なギターぽくするとめちゃくちゃ時間かかるし。それはゆくゆく弾いてもらおうと思ってたから、差し替えるんで。実際の僕のデモとはそのギターのラインとかは多少…でも限りなく忠実にやってくれましたね、コジローさんも種子田さんも。すごい面白かったっすね。こうなるんだ!みたいな。

でまぁ何人かに聴いてもらって多少相談乗ってもらったり多少手入れてもらったりした部分はあるんですけど、ほぼほぼそのままいけましたね。99%果汁シゲアキ。100%なんだけどなぁ。最終的にジャッジしてるの僕だから。だから本当面白い形になりましたね。自分がDTMちゃんと初めて最初に、「Narrative」もそうなんだけど、100%ではあったんだけど、もう一段階本気になって勉強して作った曲が「Agitato」っていうね(笑)。披露する曲がね、他に曲いっぱいあるんだけどさ。なんかもうちゃんと美メロのやつも作って入るんだけどさ。まさかのね。やっぱソロだからね~。人にあげるんだったらもうちょっと綺麗な曲とか書きたいんだけどね。書きたいっていうかあげるんだけど。自分でやるならあれぐらいになっちゃうね。でも意外と、大丈夫かな~と思ったんですけど聴いた人が意外とクセになるとか、弾いた方たちも面白がってくれてて。じゃぁ大丈夫だな、と。好きですとか言ってくれるからよかったな~と思って。

 

★「Agitato」