もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2021/2/7シゲ部(染、色・油絵)

2月最初のメールでございます。

★部員メール(「BURN」今までにない感じの曲でよかったです)

(早くフルで聴きたいです)まぁちょっとね、そういう機会もあると思いますので。どこで最初にお聞かせできるかがちょっとね、早く聴かせられたらうれしいなと思いますが。かっこいい曲にしあがっておりますよ。

 

★部員メール(高校生から)

そうか~今受験シーズンだもんね。みんな頑張ってほしいですね。いやぁ勉強がんばります!っていうメール入ってたので。受験も今結果出て大変だよねいろいろと、と思いますね。頑張って下さい。

一緒に頑張ってる感じですね、今回は(笑)というのも、また嬉しいお知らせですね。第42回吉川英治文学新人賞の候補にもなりました、『オルタネート』。ノミネート再びという感じですね。

そうですね、直木賞受賞していたらこういう新人賞は取れないというか、かからないので、なんかいろんなことが起きていろんな違う結果を生んでいるというパラレルワールドに、という感じですけど嬉しいですね。こちらもまた待ち会をしなければいけないという言い方をするとあれですけど、またあれ(結果待ち)やるのかっていう(笑)割と早い間に同じ経験をすることに(笑)なりましたよ、ほんと慌ただしい~上半期だねぇ。年末からね。嬉しいですけどね。

直木賞のときも思ったけど、敬意を表してこう言いますけどいわゆる”化け物作家たち”は僕の本を読んだっていうだけでね、嬉しいですよほんとに。いやぁもう…なんかすごい大御所だしね。まだちょっと僕は選評読んでませんが楽しみです。今回も作家の方が選考委員ですので、またこの方々に読まれるのかと思うと肝を冷やしつつもね(笑)、楽しんでいきたいなとは思いますが、ありがたいですねぇ。本屋大賞もあり、吉川英治文学新人賞もあり、いつかは文学賞取らないとまだまだだなと思ってたんですが、こんなふうに注目してもらえる機会が多くて嬉しいですね、うん。

でもなんか直木賞のときはほっとしたところもちょっとあって、結果ひとつ終わってね。でも段々翌日になって悔しくなってきたりして。くそ~!みたいな。もう一作待つって言われたしな、みたいな、くそ。みたいな(笑)じゃあもう1作書いてやろうじゃねぇか、みたいな。ありがたいことにそういう気分になるとね、いろんな書きたい話も浮かんできたりして、つくづく自分は書くのが好きなんだなぁと(笑)。そこにまたやめられないんだなぁ書くことを、と思う自分に良くも悪くもほぉ…と思ったりするというね。でも本当にたくさん話題に、『オルタネート』を書いた2019年の夏ごろ、思ってもみなかったんで、すごいね。本が出版してからもこんなふうに育っていくんだなぁと初めて痛感しております。いやぁ、はい(笑)いやぁですよ、ほんとに(笑)。嬉しい限りでございます。

 

昨日は『六畳間のピアノマン』の放送もあったりね『モダンボーイズ』も、NEWS加藤シゲアキ、もう2月だけどね、旧正月的な区切りとしてね、今年もよろしくお願い致します。

★「Champagne Gold

 

★音楽部 Morgan Wallen「7Summers」

音楽の話ね、よくプロデューサーなんかとも話してますけど、今またアメリカのチャートは面白いことになってるなぁということで。アルバムチャートで1位がMorgan Wallen。このMorgan Wallenという方はですね、カントリーなんですよね。カントリーのアルバムが1位かぁという。今結構HIP-HOPがチャートを賑わすことが増えてきた中で、そういういわゆる日本で言うとカントリーって歌謡曲みたいなさ、演歌とは言わないけどやっぱりこう、クラシックなオールドスタイルな音楽というところがね、あると思うんですけど。そういったものを若い子たちが特にこぞって聴いているというところが面白いところだなと。

最近だと、去年か、今Tiktokなどで話題になったLil Nas Xというアーティストがいて。これはカントリーなんだけどHIP-HOPっていう、まぁいろいろクロスオーバーした音楽ジャンルというか。HIP-HOPとカントリーが混ざったような、ミクスチャーとは言わないか、そういう音楽でカントリーラップみたいなのがうまれたのが結構まぁ新しい時代、新時代、それがこう若い人たちのアプリで流行っていくっていうことがちょっと新しい分岐点だなと思ったんですけど。割と今回のMorgan Wallenはストレートなカントリーではあるんだけど、やっぱりアップデートされてて。すごくいまっぽくはなってる、古い感じはあんまりしないんすよね。カントリーなのか、位置づけ的には、と思うんですけどちょっと意外な、現時点で若い方たちのつくる最先端のカントリーという音楽が全米チャート1位になったっていうのは結構意外なところでしたね。

新しい音楽でもカントリーが流行るっていうのもちょっとわかるね、って話になって。やっぱり今どこにも行けないこのご時世に、抒情的で描写があって、特になんていうんですかね、乾いた風を感じるカントリーというものを求める流れというのはちょっとわかるなと思いましたね。Morgan Wallen聴いてほしいと思います。タイトルも「7Summers」なんでね、この時期に出す楽曲とは思えない、7Summersというね。みなさんにも聴いてほしいなと思います。

 

★部員メール(『染、色』おめでとうございます。書く際にセリフを口に出すのか)

書いてたのは3月、4月だったんだけど。口に出してもちろん読みますよ、全部。じゃないと、わからないね。あとは尺。どんぐらいの長さになるかってところはちょっとあるので、声に出して読んだりとか、あんまり長いセリフだと文字で見るのと耳で聞く言葉って全然違うから。難しいよね。でもキャストの人が読んだときにワクワクしてもらいたいから、文章としても面白いものっていうことは思ってますけど。

ちょっと時間経って冷静に読み返してるんですけど、ちょっとやっぱり直してます。いい意味で時間が経って、冷静に自分の書いたものを見なおしていて。大きな部分は、ストーリーは変わらないけど、細かいところを微修正しながら作ってますね。そういう意味ではブラッシュアップしていけてる感じはしますね。

そう、市村も美優も出てこないというよりは、ちょっと名前が変わってるね。市村役ですよ、正門がやるのは。そこらへんの狙いもいろいろあるんだけど、あんまり先にしゃべんないほうがいいなとは思うので。公演後にいろいろと話せたらなとは思います。

でも原作を読む必要はないと思うんだけど(笑)、この機会に読み比べてほしいってのもあるね、どっちかっていうとそうだね。すごく面白い…って言っていいよね?(笑)すごい面白いものになると思います。今冷静に作りなおしてますけど。

面白いっていうかひりひりする作品になるんじゃないかと思いますし、また『モダンボーイズ』の話ともかかわってくるんですけどね。セリフを口に出すって話も含めると、いわゆる僕と出逢う菊谷栄さんっていう実在したレビュー作家の物語ではあるんですけど『モダンボーイズ』。その菊谷さんは井上ひさしさんにも影響を与えたと言われていて、作劇術っていうのは井上さんにも影響を与えたと言われていて、作劇のルールというものがあったりとかして。そういうのを読んだりすると、あぁなるほどな、わかるなってこともありつつ。すべて採用することがいいわけではないと思うんだけど、なんかこう、誰の事を想ってセリフを作るか、っていうのはこれまた別の話だなと。小説書くのと全然違う行為ですね。そういうのは新鮮で面白いですね。なのでまだちょっと先ですけどね。5月くらいでしょ?まだ先ですけど今から楽しみにしてくれるのは本当嬉しいですね。

★部員メール(油絵どうなりました?)

年末年始のプランが本当に全部なんていうか、変わったっていうか。いいよねそれは。僕がコロナになってしまったこともあるし、ライブをやってって思ってたんだけどそれが叶わなくなってしまったことと、直木賞のことですごく忙しくさせてもらえたことと、ドラマもまだあったので、あまり年末は余裕がなくって。年始にとは思ってたんだけど年始も忙しかったのかな。いろいろまだあって。直木賞のいろいろもあって、結果出てちょっと落ち着いたところで。

でもそのときにいわゆる画材を買いに行くことができなかったんですけど、そんなときに美的の企画で油絵、言ってるんだったらやります?って言ってくれて。撮影したんです。やってないけど、やりたいってことで企画にしてもらって。そのときだから撮影用に落書きみたいに雑に描いてて。なるほど油絵ってこんな質感なんだなって思ってキャンバスに雑に描いたりしてたんですけど。直木賞候補になると本当ありがたいよね、直木賞候補になったから画材全部プレゼントしますって一式くれて。え、めっちゃ嬉しい!みたいな。全部自分で買いに行くことも考えると、なかなか今行けないタイミングで頂けたのがすごい嬉しくて、っていうのがあったので、画材が揃ったんで。イーゼルとかももらっちゃって。すげぇラッキー、みたいな。ただそのとき落書きしてキャンバスももらってきたんだけど、捨てるのももったいないしね。

油絵っていわゆるキャンバスを上塗りしてゼロからやり直せるんですよ。そもそも最初に地塗りっていう作業があるらしいのね。最初に全部塗りつぶしたりするっていう。その意味は、どんなまっさらなキャンバスでも地塗りするのは、上に色が乗ったときに発色がよくなるってことだったりするんだけど。一個一個調べていくと、そういうことも含めて何を描くかってのもあるんだけど、落書きしちゃったからいったん塗りつぶさなきゃいけなくて。塗りつぶした、昨日。でも一回じゃ塗りつぶせなくて。色がやっぱり透けてきちゃうから。だから今部屋で乾かしてる(笑)それがいいなと思ったんだよ、だけど、っていうのは、途中で描き続けられないというかやめないと次の色が混ざっちゃうから、乾かないから、油絵って。だからガーって勢いよくやれない、根気強く作っていかなきゃいけないのがすごいいいなと思ったんだけど、じれったいね。ほんと乾かないんだな、って。また白く何回も塗りつぶしてっていう準備をしてる段階ですね。でもそれ結構楽しくて。ただただ真っ白に塗りつぶしていく作業が梅干しのヘタ取るのと似てるっていうか(笑)。一個一個取って、黙々と淡々と同じことを繰り返す感じが。でも集中力もいるんだけど。なんかこう意外といいね。すっきりする。特に白で塗りつぶしてるから。

家で何やってんだろうって感じだけどね。そこに油絵とマイクも買ったからさ、DTMのグッズと。後ろに本棚、小説に囲まれてan・anの締め切りもあんのに、みたいな(笑)。ほんとに忙しいときこそ違うことしたくなる自分が嫌なんだけどね。でも始めたんだよね。そういった意味では油絵はだらだらと長く作っていけたらいいなと思って。家でやると垂れたりするから、下に敷く汚れてもいいマットとか(笑)一個一個いろんなものが必要ですね。つまり今は塗りつぶしてる、描いてるとは言えないけど一応手はつけましたね。

 

★リクエスト曲「WinterMoon」