もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2021/1/31シゲ部(待ち会でファンの気分を味わうシゲ部長)

いやぁすごい量のメールで(笑)過去一じゃないかな、さすがに(笑)まぁいろいろとね、まぁまぁまぁあったというか。直木賞関連のことと本屋大賞関連のこと、オルタネート関連ですけどもたくさんでして。いやぁこんだけ送ってくれるというか注目してくれてまぁ励ますような(笑)慰めるようなメール多数みたいな(笑)いやそんなに全然落ち込んでなく。その辺のあたりも話していきたいなと思いますが。

 

まずは解禁になりました舞台の話でございます。『染、色』ではありません、わたくし出演するほうの(笑)本当忙しいね、出たり書いたり。『モダンボーイズ』という舞台に出演することが決まりまして、昨年末くらいに僕のところにお話を頂きまして。こういう状況ですけどね、やれるならぜひという感じで、今回僕も初めての新国立劇場ですのでせっかくなのでチャレンジできたらなという思いでございます。

モダンボーイズ』は実は1994年に演じられた作品で。その時は木村拓哉さんが演じられていた舞台でございます。それをまぁいわゆる27年経ってここに再演するというお話でございます。昭和初期ですね、『モダンボーイズ』というので知ってる人はピンとくると思うんですけど”モボ””モガ”の時代ですね。大正が終わって昭和初期くらいのことくらいかなと思うんですが。まぁそのなんていうんですかね、戦前の浅草レビュー小屋での話でございますね。レビューというのはそれこそミュージカルではないんですけど、そういったフランスから来た見世物での作家・菊谷栄さん、実在した方ですけど、と出会う矢作役でございます。

まぁまぁ詳しい話はゆくゆくできたらなと思うんですが、僕は当時の台本とか当時の映像資料を見させてもらって。今こそやれるというか今だからこそやる意義のある、意味のある舞台だなぁと思いましたね。なかなかちょっとシチュエーションというか、状況は違うんですけど、舞台をまっすぐ、舞台そのものをストレートに上演することは困難というか、できるかできないかっていうその舞台・ステージというもの、このコロナ禍という状況のものと、ちょっと違うけど検閲とか、そういった思想に阻まれてなかなかこう、思いのままに作品を作ることができないという意味ではちょっと通じるところもあるなあと思ったりしますし。でも当時の、過去から学ぶってこともそうですし、当時の熱量みたいなものを再現できたらいいなあと思ってますし、僕もすごくワクワクしてますね。これは武者震いと言っていいでしょう。とてもワクワクしております。詳しい話はゆくゆくできたらと思います。

間もなく『六畳間のピアノマン』、2月6日でございます。今週ですね、放送になりますのでこちらのほうも楽しみにしていて頂けたらなと思っております。

いいですね、たくさんあってね(笑)。へへ。

そうね、今日はたくさんの励ましメールというか、いろんなメールをもらった分、その話しないとね、失礼かなってところもありますので、ちょっとね、していけたらと思います。まず読むか。

★部員メール(直木賞結果)

(感情が上がったり下がったりです)そうやね、耳キーンやね(笑)

そうなんですよ、すがすがしいというか、結果発表までのそわつきというか、通常ではない感じがしていたのが、結果残念ではあるけどほっとしたというか。またこれやるのか、頑張って、とは思ったけどね(笑)。また次ノミネートされるくらい頑張りたいと思うけど、またこれやるのかっていうぐらい本当に寿命が縮む系でしたね。なかなかない経験でしたよ。その辺の話もちょっとしていきましょうかね。

(オルタネート本屋大賞
投票で上位10作品に入ったというのが嬉しいですね。書店さんと直接交流ってことも最近は減ってしまったけど出版社の営業の方からもすごく喜びの連絡がきたりとかして。こういうのはなんでも思うけど長く続けてきたからよかったなということをすごく感じますわな。

いろんなことがあって賑やかな2021年です、加藤シゲアキ周りは(笑)。

 

★リクエスト曲「SPIRIT」

 

★音楽部 ZAYN「Better」

今週はZAYNかけたいと思います。まぁもうZAYNは知ってる人多いんじゃないかなぁ?One Directionの元メンバーでございます。ZAYNのアルバムが出たんですわ(笑)。2021年1月15日かなぁ?出て。僕は本当に後悔してるんですよ。One Directionのときはあんまり聴かなかったんだよね。いわゆるなんていうのかな、メインストリームの音楽、なんとなく避けがちだった僕、若いね、逆にね、だったんですけど。ZAYNもそうだし、Harry Stylesもそう、ZAYNのほうが先にやめてるか、うまいな、というかかっこいいなと思いますけどね。

そんなZAYNのアルバム4年ぶりかな?昨年子どもも生まれて、公私ともに順調なんですかね。ZAYNのアルバム『Nobody is Listening』というね。それこそ自分がDTMやるようになってトップスターのオケ、音楽がどういうものかっていう部分にすごく注目できるようになって。まぁ耳が変わったっていうかね。なのでZAYNが今どんな音楽をつくるのかっていうのはすごく注目していたので。

でも本当にアルバムかっこよくて。ただ全体的に今弾き語りみたいなものが多いよね。少ない音楽で。今回僕が思ったのは、R・ケリー的なねR&Bの感じがしましたね。大人のね、色っぽさもあって。ベター・ストレートなラブソングでございますが。すげぇかっこいいです。最近よく聴いてるアルバムのひとつですね。というわけで聴いて下さい。

 

★部員メール(学校の先輩にオルタネートおすすめしたら買ってくれました)

なんてありがたい。こうやって口コミで広がっていく嬉しさもありますし、本屋大賞を含めていろんな部分で注目してもらったおかげでさらに重版されていて、こんなに重版重版って言われるのはデビュー作以来なんで嬉しいですね。本当に感慨深いところがあります。

 

★部員メール(革装本になったらぜひ見せてください)

そうなんですよ、新潮社ルール。特装版というか、いわゆる革でできたものが4部作られるんです。それ最初に言われていたので10万部目指すぞっていうことで編集とも言ってたし、新潮社で仕事するとそれがめちゃくちゃ並んでるんだよね。会議室みたいなところに革装だけの本棚があって。錚々たる作品ですよ。だからこれにしたいなぁって。色とかも決めれるんで、って。

たくさん見せろ見せろってメールきましたが、どうやら一年くらいかかるらしい(笑)そういった意味ではだいぶ先に楽しみがあって嬉しいですけど。2冊頂けるということでひとつは実家でひとつは自宅においておくか、って感じですけど、汚すのも嫌だしなぁと。額縁にでも入れるかな(笑)ずいぶん先の話ですけど届いたらお見せしたいと思います、覚えていたら。まだまだ先の話なんですけどね。

 

★部員メール(本屋大賞わくわくします)

わくわくしてくれたら嬉しいですけどね。でも、直木賞っていうのはご褒美みたいなところがあって。オルタネートに可能性があるとしたら本屋大賞かなって僕も思っていたんですよ、おこがましいですけどね。それを狙いたいなって僕は常々言っていて(笑)。結構それを知っている人もいたんですけど、本屋大賞8位になり、8位より上にいきたいって言ってたんですよ。

それを言うなら大賞狙えって話なんですけど、なんで8位かっていうと、僕が本を書いたときはタレントで本を書くっていう人がそんなにいなくて。いなくはなかったんだけど、それでも話題になったのが劇団ひとりさんだったんですよね。『陰日向に咲く』って言うね。映画化もされてましたから知ってる人多いと思いますけど。僕もすごく好きなんですよ。で大好きでこれめっちゃいい本だ!と思って、その頃本屋大賞があってっていうときにそれが8位だったんです。こんな面白い本でも8位なのかっていう。面白い本がたくさんあるっていう話なんだけど。その時にこんな面白い本が8位なんだから悔しいけどそれより8位と並びたいと思ったんだよね、『ピンクとグレー』を書いたときに。それぐらいじゃないと評価してもらえないだろうっていうのが当時すごいあったので、本屋大賞8位を今回は目指したいので(笑)

1位目指せよ、みたいなね(笑)1位はまぁね~っていうか、面白い本たくさんあるし変な話ですけど、僕を通過点としていろんな面白い本に注目が集まることが僕の本を読まれるより嬉しかったりするしね。今回直木賞候補の他の本も、みんな読んだっていう話があって。すごい嬉しかったんですね。僕自身も読もうと思ったんだけどやっぱり冷静に読めなくって。結果出てから読もうと。比較するように読むのも嫌じゃない?純粋に本を楽しみたいなと、ちょっと時間が経ってからじゃないと読めないなと思って。結局そわそわして本読む云々かんぬんが、こういう時は何も考えないって言ったらあれだけど、もっと楽なやつ見ようと思って。鬼滅の刃を全巻読みました(笑)いまさら(笑)なるほどなぁと。こういうものが流行る理由もわかるし、すごく楽しく読みましたね。

こういう結果待ちみたいなのをあんまりやったことがなかったんだよね、恵まれた人生だなと思ったんだけど。中学受験以来だよね、たぶん。ジャニーズとかも受かったっていう瞬間というか結果待ちってあんまなくて。オーディション行って気づいたら残ってって言われて、なんとなくそのままシームレスに、ありがたいことにいって高1でデビューしてるから。デビューしたかったけどここでデビューできなかったら俺は違う道に、みたいなそこまで切羽詰まった状況でもなかったし。すごい、こういう結果待ちみたいなのはなかったよね。こういう全くわからんものになることは初めてだったから、みんなやってんだなあと思って。受験もそうだし就活もね。

だから誠に最初はなんかテンション高かったわけよ。編集の人と待って。編集の人にその電話がかかってきたんですよね、結果を知らせる担当者からね。その、村上さんのケータイにかかってきて(笑)、村上さんがその人のこと「直木賞係」ってケータイに入れてたんだけど(笑)「電話がかかってきましたよ」って電話受け取って、直木賞係の人が結構テンション高いわけよ。俺、ちょっとやっちゃっちゃった?って感じで『ご本人ですか?』「あ、はい!」『今回非常に熱い議論が交わされたんですが、まことに残念ながら』って言われた瞬間の就活の気分だよね。残念ながらか~!みたいな。『次回作も待っているとのことでしたので』っていう感じでよく就活生が言う「お祈りメール」みたいな。

それでいくとさ、NEWSのファンの方たちはライブのチケット取れる取れないとか同じ気持ちなんだなぁと思うとすごいし、こんな思いをさせてごめんねってことも思ったりしますけどね。なんかこう、今までの恵まれた人生を痛感しましたよ。でもいい経験させてもらいましたよ。

 

★「Snow Dance」