もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2017/06/25シゲ部(あやめ演出について)

★部員メール(あやめの演出感動しました)

実はドラクロワだったんですけど。ジャンヌダルクがオマージュですか?っていうお便りも結構来てたんですけど、ジャンヌダルクじゃないんですよ、ドラクロワなんですよ。ドラクロワの「民衆を導く女神」っていう絵があって。最後はそこを目指していたんですが。ジャンヌダルクも確かにあれも旗を持ってるんだけど。ちょっとオマージュというか。

どういう経緯でかというとソロも自分で作るから、ライナーノーツにも書いたけど一番最後に作るしすごい僕世界観強いから、やりたいことがめっちゃあるんでしょって思われるんだけど、どちらかというとアルバムの世界とか、(アルバム)からじゃあどうしよう?っていうアプローチで考えていくんですよ。与えられたテーマというか。今回も一本道のセットだったんでね、そこにクレーンが4つ入るって決まった段階で、じゃあこういう演出ができるかもって考えてったんですけど。

歌自体があやめってこともあって種から芽が出て、花が咲いて、空へ飛んでいく、、、みたいなイメージだったんですよ。だからライブでも寝転がったところから始めて。僕だから振り付けのair:manさんに「寝転がってるところ、もしくは座っているところから始めて立ち上がっていくっていうのをコンテンポラリー的にできたらいいなと思っておりまして」という伝え方をしたんです。なのでそのとき僕は説明しながら寝転がって「例えばここからこうなってこうなって」っていうことは言って。例えばクレーンで虹を表現したらできますかね?みたいな。そのクレーンを合わせて渡れたら”虹を渡る”っていうところまで伏線は張れるし。降りてきて旗を取ってこの絵の感じにしたいんですよ、と。それがドラクロワの「民衆を導く女神」っていう絵だったんですけど。だからそれを見せて明確に伝えたんです。僕の中のビジョンは最後これなんです、って。だからメッセージでも「加藤君だけソロにジュニア出てましたけどあの人数にした理由ありますか?」って言ってたんだけど。最後のドラクロワを表現する上であの人数が必要だったっていうのもあるし。その次へのつなぎもあったし。

あやめからのBrightestへの流れもジュニアが多いほうがいいかなってのもあってそこに人数を増やしたというか。あの人数でコンテンポラリーやると迫力もあるっていうか、本当に舞台っぽい感じにはなるかなと思うんですけど。そういう経緯でやったんですよ。ただただ旗持って振るだけじゃ意味がないんでね。中でも”空から落ちる蜘蛛の糸そんなもんいらねぇ飛んでやらぁ”ってところで最後は蜘蛛の糸を断ち切るかのようなニュアンスも含んでいたりとか。東京ドームは暗転が明るいんだよね、僕のソロのときは。だからあえて出てくところから、蜘蛛の糸をつかもうとして倒れるところから種になっていくっていう意味に変えてったというか広げてったんですけど。

そういう感じで、逆に言えば割と柔軟に広げていったんですけど僕の説明をダンスに表現してくれたair:manさんには感謝というか。すごいな~と。気が合うんですよね(笑)air:manさんももともと舞台も演出たくさんされてますし僕のやりたいことをすごく組んでくださってすごい面白いダンス且つかっこいい。コンテンポラリーやるっていって俺もできんのかって感じだったけど何とか好評だったというかすごいあやめファンが多くて。評判になってくれてよかったなと思いますね。

 

★部員メール(あやめ衣装について)

ゆったりとした何とも言えない形にしたいね~って言ってて。ソロだけはいつも僕の世界観が強くなりがちなので本当は着替えのこと考えると、自分のソロのためだけに衣装を作るのは申し訳ないんだけど、ソロ曲ではあり物じゃなくて作るかぁって話に衣装さんとなって。自分で言うのもあれだけど神々しくなっちゃうじゃない、ああいう曲だとどうしてもさ。だから少しゆったりとしたモードな。シンプルなもの、「透けそうで透けないのがいい」って言ってたんだけどまぁまぁ透けてたらしいんだけど(笑)透けそうで透けないギリな素材にあやめ柄をプリントしたいってオーダーをして。だから衣装さんがまた面白いものをつくって下さったんですけど。

あとは裸足でやるっていうのだけ決めてましたよね。ジュニアとかも。ちょっと危ないんでね、裸足でやるのは。クレーンもあるからいっぱい穴も開いてるんでね。最終的にジュニアは裸足にはさせられなかったんですけど僕は裸足でやるって言ってたんでそういう衣装になりましたね。どうしても僧侶っぽくなるっていうかね。あの衣装でリハーサルしててぱって後ろ振り向いたらジュニアの大河と大輝が俺のほう見ながら手を合わせて目瞑ってたの(笑)お前ら俺で祈るな!つって(笑)気持ちはわからないでもないけどボケじゃなくてがちで祈ってたからやめろっつって(笑)そんな一幕もあったんですけどそういう理由であぁいう衣装になったわけです。