もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2021/11/14シゲ部(篠原とまとさん・小説の書き方と解説の読み方)

ニューシングル「未来へ/Reborn」いよいよ今週発売でございます。いよいよでございますわね。

★リスナーメール(篠原とまとさんのこと)

いや、実は僕もお会いしたことはないんですよ。篠原さんはもともと、もうやめてしまったんだけど、今いるずっとやってるプロデューサーともう一人、アシスタントっていうか一緒にいた後輩プロデューサーがね、その方もやめちゃって違う方がいるんだけど、その、Y君、Y君がその「夜よ踊れ」とかその辺のチームをなんか作るって言って。今のプロデューサーと話しながらいろんな人を集めてきたんだけど、その篠原とまとさんという方は、どうやらそのY君の同級生だったらしいんだよね。”同級生で面白いやつがいるんです~、曲書いてもらいます~した~”みたいなのの一発目が「夜よ踊れ」だったんだよね僕が知ってんのはね。すごいよね、篠原さんね。まぁオフィシャルサイト作ったということで言うなれば、きっと今後もしかしたらやってくのかもしれませんけど、基本的に別のお仕事されてるんだと思うんですよね。すごいよね、僕も会ってみたい。すごいなと思う、本当に篠原さん。いつも面白い詩を書いてくださいますし、斜め上をいくんでね。感謝しております。今後もごひいきにお願いします、篠原さん~!(笑)ここからラブコールをします(笑)本当にいつも。Yくんづてにしか聞いてませんけどね。だいぶ、面白い人です、クセのある人です、とうわさは聞いてますけどね。でなければね、あの歌詞なかなか出てこないとは思うんですけどね。いつもありがとうございます。

そうですね、だから今回の「Reborn」も篠原さんの作詞であったりしますね。

 

★リスナーメール(「未来へ」MV最高でした)

そうですね、正直、自分のクリエイティブをグループに、力になれればとは思ってるんだけどさ、それがなんていうんだろう、あんまりっていう場合もあるから。もし、今回ダメならもう僕はMVに関わるのはそんなにって思っていたので、いつもそれくらいの覚悟でやっているんですけど。もし気に入ってくれたならよかったなと。また加藤やってもいいかななんて、思って頂けるならね、もう少し頑張らせてもらおうかなと思います。でも本当にね、素敵なチーム、僕が作ったわけじゃないですからね。結局、最後に作って撮ってってしてくれたチームの皆さん・スタッフの皆さんに感謝でございます。

というわけで、Youtubeでも今MV観られるようになっておりますが、あれ、あくまでちょっとシュッとしております。あの歌もね、フェードアウトするみたいになってくときあると思うんだけど、Youtubeに公開するときにね。それはまぁやっぱり最後までちゃんと聴いた感じに、ShortVerでもしたいねって僕今回言わせてもらったんですけど。フェードアウトせずShortVerはShortVerの曲とMVを作ろう!というこのなので。なのでもし、買って頂ければ中にはそれぞれのMVが入ってございますし、楽曲それぞれも違うんですけどカップリングもありますし、3つ買って頂けた方は小集会にも参加できるということなのでぜひぜひね、今週発売でございます「未来へ/Reborn」ぜひお手元にいかがでしょうかと思っております。

 

★「未来へ」

 

★音楽部 Nenashi「Scars」

Nenashiさん掛けてなかったですね。前から気になってて、いい曲多いな~なんて思ってたんですけど。ずっと謎に包まれておりましてね、Nenashiさん。Nenashiさんの曲、何ていうんですかね、どうなんだろう、ちょっとSoul R&B…ジャズだね、ジャジーな感じに、なんかこう、綺麗なメロディで歌があってっていう感じの楽曲で、すごいいいなNenashiって思ってたんですけど。ずっと、誰なんだ?っていう。かなりこう、ベール包まれていたわけですね、Nenashiさん。ほとんど正体を明かさなかった、年齢・性別、国籍などね。ただ今回かける「Scars」という曲なんですけど、このMVをもって自分というものを明かしたんですけど。Hiro-a-keyさんというアーティストの方で、それはもう顔を出しながら活動されていた、プロデューサーでありシンガーソングライターやられてた方のマスクドされたプロジェクトっていうんですかね。そこを一回、全くゼロから顔を明かさずにゼロからつくるっていうことを多分チャレンジしたかったんでしょうね。おそらく反響があったからだと思うんですけど、すごいかっこいいんですよ、Nenashiさん。

今回そのすべてをオープンにして、っていうのもこのコロナ禍でアジア人をレペゼンしてっていう思いがあったということなんだと思うんですが。で、自分を晒すことである種、その行為自体を以て社会に対してのアプローチをするというか、自分のメッセージを伝えるっていうことですよね。非常にそのことに関して僕はぐっときました。もともとアメリカに住まれていたっていうこともあるそうで。日本とアメリカで育ったということでどっちもルーツもあるっていうね。どうしても断絶の時代になってしまいますけど、そういうところでなんか多分紡いでいきたかったのではないかなと思いますね。ぜひ聴いてほしいでございます。

 

★リスナーメール

(読書用ノートを作ってます)あら素敵!

(自分の感じたことと解説との差異、よりよい読書をするには?)

これはあんまり考えなくていいと…基本的に思っております。あくまで解説っていうのは解説ですよね。

こないだも話したけど、サリンジャーについてはいろんな批評が出てますけど、それに対して新しいアプローチっていうのが『謎解きサリンジャー』っていう本、面白いですよ今読んでますけど。別に正解なんてないんですよね、本の読み方に。誤読っていうこともあるとは思うんだけど。ただ基本的に物語の解釈っていう意味では、まともにまっすぐ読めていれば、斜めに読むこともあるんだろうけど、基本的にまずはまっすぐ受け止めていいとおもんですよね。で、そこに込められたものを考えることも楽しみのひとつであると思う。でもそういうことが隠されたメッセージ、まぁイースターエッグなんて言い方もしますけど、そういうものだけが喜びではないよね。知らなくても楽しいかどうか、面白いかどうかってことがまず一点だと思うし。僕も文庫だと解説つくじゃない?解説ついて読んだときに、全然面白くないなってときのほうが多い、言い方悪いけど。そりゃそうだよなとかわかりやすくまとめたものとかね、ありますけど。あ、僕に書いてくださったときにはいつも、ありがとうございますと思ってます。はい。(笑)僕の文庫本の解説の方にはいつも感謝しております。読み手としては、そうそう。

だから解説はあくまで解説で、その書き手のルーツとか背景みたいなことはわかってるとより奥行は出ると思うんですけど、基本的に別に知らなくたって楽しいものがいいと思うんだよね。例に出して悪いけど、僕はサリンジャーの事何にも知らない状態でたしか読んだはずなのよ、「キャッチャーインザライ」。それでもぐっときて。なんでぐっと、こんな、でもちょっとわけわかんないようなね、なのにめちゃくちゃ共感して。こんなの俺しかいねぇだろ、俺じゃんみたいな。と思ったら世界中で思ってる人がめちゃくちゃいるっていうね。まぁみんなどこか外れたねじの孤独っていうかさ、自分はちょっとおかしいのかなみたいなさ、ことを僕は救ってもらったっていうのがひとつあるんだけど、別になんかね、いいと思うんだよね。解説とちがくても。

ただ批評っていうのはわかってると面白いと思う。批評の面白さっていうか、解説とか、自分はこう思ったし、その印象は大事にしたほうがいいと思う。ノート書くんだったら解説読む前に書いたほうがいいと思うんだけど、それに対して解説が批評的な目線だったりとか、そのなんていうんですかね、その背景であったりとか、どうしてこういう作品になったのかっていうところは掘り下げてくとおもしろいし、そういう文化が日本では批評の文化がちょっとやっぱり一時の盛り上がりほどではないところがありますけど、僕はそういったものの面白さも非常に影響を受けているし、今でもそういう人の、音楽に限らず小説に限らず映画に限らず、いろんなものの批評っていうのは面白いですがね。

別にだからさっき言った(リスナー)さんの考えでいくと、正解はないですね。正解ないです。ただ、いろんな人の読み方は知っていいじゃんって思う。あ、そっちはそう思ったんだ、みたいな。僕も思いますよね、僕はどっちかっていうとその批評されたり解説されたり、感想言われたりっていう側ですけど、勉強なりますよ。それはそれで的外れだろ!って思うこともあるけど、そう読ませたのは僕の問題もいささかあるケースもあるかもしれないし。でもまぁね、掘り下げていく、全然いいと思うんだよね。ほとんどがそう思ったんだってことで済むっていうのは、いろんな読み方があっていいと思ってるからだと思う、ベースとして。だからあんまり小説の解説と向き合わなくていいね。解説は本当おまけだと思って、面白かったらラッキー、全然自分と合わないなと思ったら別に読まなくていいなと思ってる。こんなこと言っちゃなんですけどね。あくまでやっぱオプションだと思うよ、解説は。読むけどね、俺は。読むけど、全部が全部素晴らしい解説だったってことはないよね。うん。そういうことなんだ、って思うこともあるし、この人の解説とは合わないなってこともあるし。めっちゃおもろ!ってケースもある。うわぁ目からウロコって解説もある。そういうことか、みたいな。自分は読み切れてなかったな、みたいなこともあるし。それはもう素直にね、楽しんでください。解説もなんか、楽しんでいければいいと。

 

★リスナーメール(小説を書いてみたい、漠然でも)

進んでいきますよ、漠然としても。でも漠然としてると、ブレる。結局直すってことにはなる。だからどっちがいいのか、その漠然としたまま知らない道を歩いていくと、不思議なであいもあるかもしれない。シンプルに迷子になるかもしれない。(笑)これはもう。だけど漠然と断片的なシーンがあるよね。としたら、この場合ね、断片的なシーンっていうのがどういう風に浮かんでるのかわかんないけど、書きたいわけじゃん?断片的なシーン。断片的なシーンを書くために動いてくから、物語が。それをなんていうの?乗り換えみたいなさ、こことこことここは経由する、みたいなことだったら話はある程度そこまで進められる気もするね。ただ僕は『ピンクとグレー』のとき結末考えてはいたよ、なんとなくここかなぁって。でもやっぱり書いてく途中に変わっていくし、少し先にもなるし。結末は正直決めてなくていいと思うが、結末を決めてない人が陥りがちな書ききれないってことだけは避けたほうがいいかなぁと思ったりしますね。いや、大丈夫だと思いますよ。あんまり最初に構えず書いてみたらと思う。

 

★「Reborn」