もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2022/8/7シゲ部(「渋谷と1と0と」全部やってきたこと無駄じゃなかった)

8月最初の放送です。早いもんですね。ちょっと情報解禁から時間経ってしまいましたが、『1と0と加藤シゲアキ』の話をしていきましょうかね、今週は。

★部員メール(一冊丸ごとサプライズブックのよう、同じ時代を生きられて幸せ)

嬉しい限りでございますね。こちらもろもろ情報解禁になる前のメールでしたが、その後いろいろね、情報解禁になりまして。皆さんとても興奮のメールを頂きました。

★部員メール(本当に加藤シゲアキは一人なのか)

僕も思いますね(笑)。よぉやったなと。

(多才な姿を見て自分もやれる・やってみようと思えた)

これこそ私が届けたいことかもしれません、嬉しい限りです。『1と0と加藤シゲアキ』ね、どこまで発表になってるかわかんないんですけど、いろいろと充実した内容になっておりますし、そこは責任編集という形でね、どういう作品にするか全部人任せにせずにやっておりますが。内容自体も素晴らしいんですが、その中で特殊企画ということで原作・脚本・監督・主演という感じでね、やらせてもらいました。そういう映像関係の知り合いたくさんいるんでね。こんな話がちょっとあってさ、って言ったらもれなく全員がやったほうがいいって言ったんすよ。正直できるかわかんないし、びびってるし、だったんだけど。いや、シゲそんな映画好きで何なら何のために観てきたの?みたいなこと言われて。ですよね~って。小説書くきっかけも映画の脚本とかから入ったって話はいろんなところでしてますけど、映像作品から物語を勉強したってのは実際あるんでね。ただできるかね~みたいなね、って思ってたんですけど、それこそMVとかさ、いろんなチームもあるから、顔見知りで、大学のサークルみたいなノリで、映画研究部みたいなノリで、こじんまり作ろうかなと思ったら、何言ってんだ!つって。もう一流とやれ!みたいな。

で、そのうちのひとりが知り合いがいるからっつって紹介してくれたのが今回AOI Proという制作会社さんなんですけど。その中でも『すばらしき世界』とか、役所広司さんのね、西川組をやってた方々とやる、どう?って話になって。いやいやすごいじゃんって。僕好きでしたし、『すばらしき世界』。いやぁ、え?西川組?みたいな。持て余すわ~とか思ったんだけど、それぐらいやんなきゃだめだ、みたいな、逆に万全の体制でサポートするからって言ってくださったときに、あ、そうかみたいな。自分ひとりで作ると思ったけど、映画ってみんなで作るっていうのも聞いたことがある!みたいな(笑)。映画じゃないけどね、ショートフィルムもね。って思って、そっか、周りにすごい手慣れがいればいるほど、自分の作品もよくなるかと思って。で、今回はそういうチームを集めて、撮影だけは誰かいますか?ってカメラマン。で、『オルタネート』のティザー、OSRINさんが撮った『オルタネート』のティザー、そういえばOSRINさんも情熱大陸に出て面白かったですね。そのときのカメラマン、あの画すごくよかったから、『オルタネート』の時のカメラマンさんで山田さんっていう方と、若いチームとやりたいなってこともあって、僕より年下なんで。若い人もいれつつ、そういうチームでやりつつっていうので僕も何人かこの人とやりたい!っていうのを、もし興味持ってくれたら一緒にやりませんか?ってお声がけさせてもらったらみんな快く快諾頂きまして。

ただそれが年末年始くらいに動いててさ。スタッフィングっていうんだけど、どうする?って言ってるときに、年末くらいですよ?その『粛々と運針』の話があって。え?みたいな。パルコの舞台めっちゃやりたいんだけど、映像撮らなきゃいけないんだけど、みたいな。っていう話があって、スケジュール的にみんなも忙しいから、プロだから。そう、そのあと有名監督の作品に入るっていうのもあり。その周辺しか休みを取れる日がないっていう話になって、どうします?…っていうところでオープニング終わろうか(笑)。長くなりすぎるからね、続きはこのあと話していきたいと思います。

 

★「TRIAD」

 

★音楽部  Alex Lustig「Runaway ft. kiki vivi lily

 

そういうわけで、どうする?つって。いやぁどっちもやるっしょ!って。だって断りたくないもんなぁどっちもね。どっちも諦められないな、みたいな。パルコどうするかってところあったんですけど、2月から稽古入って3月本番?で、3月の頭にしかチーム集まらないって話になって。じゃあどうする?ってなったときに、この2日間だけは絶対空くって日があって。それがいわゆる稽古場から小屋入りっていう、稽古場で稽古してるんだけどさ、舞台って。直前になると本番の会場で稽古するわけですよ。小屋入りっていうのがあるんですけど、小屋入りスタッフが行くときはもちろんセットを組む、建て込みの時間があるわけですよ、2日くらい。で、その2日間は役者は何もできないから、絶対空くわけですよね。その2日間なら撮れるって話になったわけです。だから『粛々と運針』の稽古やって、2日間で撮影して、本番行ったんですよ。すごいよね~。誰か褒めてよって思ってるんだけどさ。結構大変な撮影だったしさ。

まぁその、みんな頑張ったからさ、僕ばっかり褒められるわけでもないんですけど。しかも、最初は3分くらいの映像って話で。だから1日撮影して、2日目予備日みたいな気持ちだったんですけど、3分で物語はつくれないっていうか。ストーリーがやっぱどんどんどんどんシンプルになってっちゃうから、ね?っていう話もあって。気づいたら15分くらいになってて。それはちょっとさすがに、ってなって10分ちょいの作品になったんですけど。そう、だからそこから年始になってAOI Proさんのプロデューサーの方とかとオンラインでまず会って。どうすかね?みたいな。それでプリプロ作業、1月くらいから書くのよ。で、これ原作・脚本って言ってるじゃないですか。どういうことなのかって言うと、先に短編書いて、それを原作として脚本書いたって思われると思うんですけど、この『1と0と加藤シゲアキ』に関しては、全部建て付けが決まっていて、その共作、いろんな作家に参加して頂いたんですけど、それが「渋谷と〇〇」っていう、〇〇はご自由にね、「渋谷と〇〇」っていうタイトルで渋谷っていうのだけは絶対お願いしますっていうのでオファーしたんですよ、いろんな方々に。で、自分もそれ書いたんですよ。だからタイトルが「渋谷と一と〇と」なんですけど。10周年ってこともあるし。

で、実はでも、先に脚本書いたんですよね。ていうのも撮影ってすごく不自由なところがあって。やっぱりロケ地とか、許可取りとかもそうだし予算もあるし。そういう規模で映像作品って影響すごくされるんで。小説は自由だけど、何書いてもね、どこ行っても何書いてもいいけど、映像作品ってなると縛りがすごいあったんで、そっちから進めていかなきゃなとは思ってて。ただまぁなのでですね、ぜひ映像作品楽しみにしてると思うんですけど、その脚本書いて映像撮ったあとに短編書き始めたんですけど、もうね、原作じゃねぇじゃん、みたいな(笑)。全然違うじゃんみたいな話なんですよ。そういったプロダクションの流れが全部『1と0と加藤シゲアキ』に収録されるんですけど。それはそれで面白いんですよね。補完されるところもあるかなと思うんですけど。全然別物、だから面白いっていうか。ある種、その「渋谷と1と0と」っていうタイトルとテーマでそれぞれつくったって感じなんですよね。でもノベライズじゃないっていう。これはね、ちょっとなかなかわかりにくいと思うんですけど。撮り終えて、『粛々と運針』の東京公演が終わったくらいから短編書き始めて、みたいな感じだったんですけど。まぁ面白かったっすね。全部が面白かった。結果うまく撮れて、2日間も丸々ね何とか撮り切れて。ちょっとね、2日間丸々って感じでしたけど。

話出てると思うんですけど、リネンサプライって言うね、いわゆるおしぼりとかシーツとか、テーブルクロスとか白い布ですよね、リネンの業者の話ではあって。それはコロナ禍で結構影響受けたっていうんですよ。飲食店が閉じたから、リネンサプライって意外と知られてないじゃないですか。クリーニング業みたいな感じに思われてるんですけど、おしぼりっておしぼり屋さんみたいなね、リネンサプライって所がやってたりするんですよね。それも知らなかったんですよ、恥ずかしながら。でも、コロナ禍でそういう方々、飲食店は補償があったけど、そういうところは補償がなかったりして、あと割り箸とかね。結構打撃で倒産したところも多かったって話を聞いてそうか、みたいな。それもおかしな話だなみたいなことを思って作家10年ってこともあるし、あんまり今まで敢えて社会的なテーマってことを全面に押し出してこなかったんですけど、映像作品もそれを全面に押し出してるわけではないんだけど、リネンサプライっていうものに興味が出て、ちょっとそこから話を広げてった【渋谷】【1と0】【リネンサプライ】っていうところで作品にアプローチしていったって感じですね。

短編のほうはがっつり”コロナ”っていうところも描いてはいたりしますけど。本当に全然違うし、結構この短編個人的に気に入ってて。面白いんでね、ぜひ読んでほしいなと思うし。まぁそんなこんなで『粛々と運針』の稽古やりながら脚本書き、脚本書いたあと、じゃあどうやって撮るとか。ロケハンだよね。あと衣装とか。だから予算がすごいあるわけじゃないから、それは役者とかいっぱい出せないし、みたいな。全部自分でやるしかないみたいなので一人二役になってったってのもあるんですけど。そういう感じでやって3月に撮り終わって、編集、なんなとなくカット割りって言ってね、どういう風に撮るかっていうのも全部やって撮影して。だから監督してるところの写真が一枚出てるんですけど、すごい監督っぽい写真ですよね(笑)。でもあれ全然違くて、役衣装で。2役演じたんで、その1個の衣装、所謂リネンサプライの業者の恰好だったりするんですけど。本当でも楽しかったですよね。そこから編集、だからさっき勘違いされたかもしれませんけど、全部自分でやったっていうよりは参加したって感じですね。プロはもちろんプロがいるんで、編集してくれるスタッフとかがやったものをこうしてください、あぁしてくださいって言う、そこは普通役者だとやらない作業ですけど、監督はやるわけですよね。監督としての仕事を一個もサボらずにやったって感じかな。誰にも任せずって感じかな。

音楽は、福島さんという方と一緒にやったんですけど。それは『すばらしき世界』をやった方で。その方と一緒にこんな音楽にしようって話から、その方がつくるというより、その方からまたいろんなバンド、ミュージシャンにオファーかけてくときに、福島さんを通してやってったんですけど。そのときに林正樹さんっていう方に作曲をお願いしたんですけど。林さんは偶然なんですけど、NEWSの、TBSのCDライブ!ライブ!かな?昔ピアノの弾き語りでさくらガールやったんですけど、そのピアニストの方だったんですよ。その福島さんが選んだ方が偶然ね。この方どうですか?って言われたとき、林さん一緒にやってますみたいな。NEWSの曲も1曲弾いてもらってる…「リボン」かな?「リボン」弾いてもらってて。だから知ってたんですよね。実はすごい共通の知り合いとかもいて。なんか繋がってくな~みたいな。だから林さんにお願いするってかたちで作ってくれたのがまぁこれもねエッジが効いててですね、めちゃくちゃいいっすね。

そのレコーディングも行って。普段NEWSとは違うレコーディング、楽器のレコーディングってあんまり立ち会うことないんで。しかもそういう中で所謂ジャズとかクラシックのチームのレコーディングに立ち会ったのもすごい面白かったし。それこそ、そのためじゃ別にないけど、2年くらいソロ曲もDTMをちゃんと勉強しようと思ってやってきた経験もあるから、こここんな風にしたいとか、エフェクトの話とかが専門用語で割と話せるようになってて。今までいろんなことやってきたNEWSでの活動が、やってた音楽とかも、こういう場で活きるなぁみたいな。機材とかもさ、自分がNEWSじゃなかったらもちろんこのプロジェクト自体もないけど、全部やってきたことが無駄じゃなかったっていう日がくるんだなっていうのが感慨深かったっすね。

まぁちょっと本当に不思議な話になっておりますし、「渋谷と1と0と」っていうショートフィルムプロジェクト、これも楽しみにしていてほしいですし。何より『1と0と加藤シゲアキ』読めば読むほどそちらの映像作品も楽しめる。どこで観られるのかっていうのもまた追々話していきたいと思いますが。9月なのでまだまだ言えないこともありつつも、来月発売になるので9月30日楽しみにしててほしいです。

そしてその前に、再来週ですか?アルバム『音楽』こちらでも加藤のクリエイティブ遺憾なく発揮しておりますのでね、楽しみにしていてほしいと思います。本当に俺働きすぎだよね(笑)。