もじおこ

備忘録 文字起こしときどきニュアンス 耳が悪くてごめんなさい

2017/5/7シゲ部(歳を取るのが怖い・好きなことが怖い)

★部員メール(日本語学校で教材として「パパとムスメの7日間」が使われてました)

へぇ~すごいね。なんでだろう?話面白かったからかなぁ?ただ、ややこしくない?あれ、お父さんと娘の中身入れ替わるって話だからさ、女性ことばを男の人が話したりするから日本語のニュアンスちょっと取りづらくないかな?(笑)もうちょっと素直なさ、日本の若者を描いたドラマとかのほうがわかりやすいんじゃないかなと思うんですけど、いかがでしょうね?ま、楽しかったらいいのか。勉強になればいっか。いや、嬉しいですね、そんなふうに僕の出たドラマがまだ使われているなんて。あれももう10年前の話ですからね、ほぼほぼ。時間が経つのは早いよ。

 

★「NEVERLAND」

 

★音楽部 Kendrick Lamar「LOYALTY. feat. Rihanna

先月ちょっと話題になったというか、音楽ヒップホップシーンをちゃんと見てる人は結構情報が出てからかなり楽しいに待っていたんじゃないかなと思います。ケンドリック・ラマ―の『Damn』というアルバムが先月発売されたわけですけども、ケンドリック・ラマ―はこのラジオでも2年くらい前に『To Pimp A Butterfly』というアルバムのときに説明、ちょっと曲をかけたりしたと思うんですけど。まぁグラミ―でかなり話題にもなりましたし。もう11くらいじゃなかった?史上2番めに多い11部門にノミネートしたわけです、2016年の。すごかったね、去年のパフォーマンスもね。観てないって方はぜひ観てほしいと思いますけど。最優秀ラップソングとか最優秀ラップアルバムとしては5部門受賞したらしいですね。パフォーマンスは本当すごかった。衝撃的な迫力だったなと思いますし、同い年なんだよねケンドリック・ラマ―。コンプトンのヒップホップアーティスト、コンプトン出身のね。まぁちょっとこのあたりをね、いちいち喋っていくと本当に大変なので。ヒップホップカルチャーについては、興味のある方はぜひ自分で調べてほしいと思います。

今回のアルバムも非常に内容の濃いというか、意味の深いというか、僕もまだ正直把握しきれないくらい濃密さがあって。まだちょっと勉強中って感じなんですけど。一曲目の「BLOOD.」という、アルバムの一曲目が「BLOOD.」で始まるわけですけどやっぱ”血”なわけですよね。やっぱりケンドリック・ラマ―が常に伝えてきた問題とか、そういうものがかなり全面に押し出したアルバムになってると思うし。まぁ今の時代ある種、ケンドリック・ラマ―が何をしゃべるのか、何を歌うのかっていうのはやっぱりそれこそ、「あやめ」じゃないけど多様性っていうものの時代、多様性になるべき時代、一方で閉鎖的になっていう社会っていうものを知っておくっていうことは大事なことかなぁと思うんですよ。なかなか一曲目がどういうふうにつくられたかとかも読むだけでもすごいですし、他の流れもそうなんですけど、ちょっとこれは自習だね(笑)。こんなラジオで(笑)。興味がある人は、音楽部を楽しみにしてるっていう人は申し訳ないけど僕からは説明できない、投げ出す今日は。匙投げた。ただ素晴らしいアルバムだったと僕は思いますし、まぁ何はともあれケンドリック・ラマ―のラップは本当にかっこいいですよね。歌もいいなと思います。U2とのコラボなった曲もありますし。いろいろとちゃんと楽曲として楽しい部分もあるので。

こうやっていうと説教臭いアルバムかなっていう感じになるかもしれない、メッセージ性の強いアルバムだなと。もちろんそういう部分もあるんだけど、楽曲としてもすごく好きなものが多かったので聴いてほしいなと思います。そんな中から、リアーナとコラボしていると話題になりましたので。そのリアーナとコラボしてるってのでも話題になりましたので、その「LOYALTY.」って曲をかけたいと思います。リアーナのコラボの仕方というか、いろんなアーティストからの愛され方すごいなって本当改めて思いますけどね。自分もそうありたいなと(笑)思いますよ。

 

ちょっと「あやめ」の話出ましたから、ちょっと一通読みますか。

★部員メール(「あやめ」にであえてよかったです)

むしろこちらこそこんなメールを頂けて嬉しい限りですよ。まぁどっかでね、おこがましいけど誰かを救いたい、誰かの救いになればいいかなぁって「あやめ」は思ってたし。このところ「NEWSな2人」でも「ビビット」でもやっぱそういう誰かを傷つけずに救うようなことばを発したいなとは思ってるんですけどね、そういう意味で(部員)さんのような方を少しでもラクにさせてあげられたなら僕としては本当によかったなと思っている次第でございます。

 

★部員メール(福岡で映画は何を観られたのでしょう?)

これ結構いろんな人から聞かれてて。”僕が観た映画”ってだけじゃ確かに気になるなとは思ったんですが、福岡に前乗りさせてもらって夕方に着いて、クラウドのソロを書き終えてまだ6時半くらいだったのかな、映画でも観に行こうと思って博多駅に映画を観に行ったんですよ。

何を観たかというと今年かなり話題になっております『ムーンライト』。やっぱこれ観なきゃなってところもあったし、『ムーンライト』は思い切りLGBTの話だから、そういう意味でいくと間違いなく観ておかないといけないなと。これはもしかしたらライブのパフォーマンスにも関わるかもしれない、っていうところもあるしね。

『ムーンライト』アカデミー賞・作品賞『ラ・ラ・ランド』と間違えたあとにノミネートした『ムーンライト』ですよね。本当に素晴らしかったです。すごく多様性だし、LGBTというテーマを扱う映画はたくさんある中で、挑戦的だなと思うのはそこに黒人の方しか出てないっていうのが。監督も黒人の方、バリー・ジェンキンスさんですけども、黒人だけで世界をつくるっていうのはある種、排他的なようなところなんだけど、そこの中で起きてることっていうのを描くのは確かにこれが正解だったのかもしれないなと思って、なるほど。

元は戯曲だったのかなぁ?舞台化するためにタレル・アルヴィン・マクレイニーという方が自身の母がエイズで亡くなった経験から半自伝的な戯曲を執筆したということなんですよね。で10年近くかけて今回はバリー・ジェンキンスにこの話がきたってことなんでしょうね。本人とも重なる部分がすごいあったみたいで。バリー・ジェンキンス自身のお母さんも麻薬中毒だったりするんですけども。結構おもしろいなと。3世代に分かれてて”リトル”というそのあだ名の主人公シャロンはあだ名の時代が”リトル”、ひとつ目はかなりちっちゃいとき、リトルは。二番目シャロンは高校生、ティーンエイジャーになったころ、三番目ブラックっていうのは大人になってって話なんですが、これネタバレしないで観てほしいなと思いますけど、その3世代のひとりの男を描くわけです。LGBTなんですけど、当事者なわけですけどね、シャロンは。

まぁこれは知らないで観に行ったほうがいいな。アカデミー賞が『ムーンライト』に受賞させたっていうのはひとつのなにかメッセージも読み取ることもできますし。ぜひ観て間違いない映画かなと。美しくもあり、やはり苦い。『ムーンライト』やっぱり綺麗だった、映像が。あとは主人公たちも素晴らしいんですけどね、マハーシャラ・アリーっていうリトルがお世話になる一人の大人がいるんですけど、そのマハーシャラ・アリーっていうのが『ハウス・オブ・カード』のイメージがすごいあったんだけど、すげぇ好きだなって思うね。それは助演男優賞獲るくらいだからそれも素晴らしかったですし。ジャネール・モネイも素晴らしかったんですけど、ナオミ・ハリスが母親役をね、演じているわけでございます。ナオミ・ハリスもよかったね、怖かったっすね。「NEWSな2人」でダルクとか行ってるから女性の薬物中毒の方にお会いしたこともあるけど、怖いもんね。それは申し訳ないけど、そのときは怖いとは思わなかったけど、僕が直接会ったら。やっぱこう、自分の母親だったら、この状況だったらどうする?っていう迫力があったね。ぜひ観てほしいなと思います。

 

★部員メール(歳をとるのが怖いと思ったことはありますか?)

僕はあんまりないんですよ。どっちかというと早く大人になりたくてしょうがなかったっていう。早くおじさんになりたいって思ってたんだけど。それはたぶん僕がそういうかっこいい中年にあこがれてたんだと思うんですけどね。常に高校生くらいから大人になりたいなと思って生き急いできたから、1年が早く終わって怖いなって思うことはあんまりないけど、これから感じる気がするね。30代、もう20代終わるんだと思うと、あれもやりたかったな、これもやりかったなって思うこともあるし。

最近「NEWSな2人」でも高校生デモなんてありましたけど、高校生の時、僕もそういうことばかり考えてたから、早く大人になりたかったし、大人ぶったことばっかりやってたし、仕事に集中してたってのもあるんだけど。でも逆に高校生にしかできないことをもっと楽しめばよかったなって思いますね。今しかできないことは今やったほうがいいとは思うんだよね。だからそれが仕事なのかプライベートなのかはさておき、時間を無駄にせずにね、生きていたいと思うのでね。

まぁあんまり歳とるのは怖いなと思わないけどもやり残したことはあるって思う。やり残したことはあるけどやり残したことは自分だけじゃできないからね。例えば”あんな役やりたかった”とかさ。もう学生役はできないかもしれないじゃない。高校生役とかさ。たぶん難しくなってくるよね、どんどんこれから。そういうのはやっぱ高校生の時にもっとやっておきたかったな、とか思うけどまぁそれでもそんとき一生懸命生きてたんだよね。ただまぁやっぱり高校生とかそうやって特に学生とかね、過ごしてる人はこの今の時間は今しかないってことを覚えておいたほうがいいんじゃないかって思います。

僕の知り合いの美容師さんがいて。よく結婚式のメイクとかをするのよ。その人がよく結婚式の花嫁花婿たちに言うのは、「結婚式はすごい一瞬で終わってしまうから、なるべくこの時間を覚えようとしておいたほうがいいです」って言うんだって。本当に結婚式ってやること多いし考えることも多いしあっという間に終わってしまうらしいんですよ、披露宴とかね、当事者からすると。だから「楽しんでください」って言うんだって。「覚えておいてください、楽しんでください」って。楽しもうとしないと、こなすことで終わってしまうから。それってすごいいいアドバイスだし、結婚式だけでなく全人間に、いろんなことに言い換えられるなって。だから高校生っていうのは楽しんだほうがいいし、覚えておいたほうが。いろんなこと忘れてっちゃうからね、大人になると、とは思いますけどね。

だからライブとかもそう、始まったら終わっちゃうし、終わったらあっという間に感じちゃうから、その中でこの公演はこうだったな、今楽しいなって思えた瞬間はなるべく覚えておこうとは思うよね。

 

★部員メール(自分の好きなことが怖いときどうしていますか?)

さっきの話じゃないですけどね、楽しむってことも大事だし。やっぱり好きなことというか、やりがいのあることは怖いじゃないですか。僕ドラマの初日とかほんとすげぇ緊張するし。ライブの初日どころか今回毎公演緊張するけどね。好きなことがあるから失敗したくないと思うし、そこでちゃんとたくさんの人を楽しませられるかって思うのは本当怖いけど、でもやっぱりこう、だから楽しいんだよね。怖いから楽しいって思う。

そこはやっぱりせめて楽しんでいかないといけないと思うんだよね。なんかうわぁ俺ビビってるウケる~みたいな(笑)でもそれだけやりがいがあるわけだし。成功したときの達成感なんて考えたらもう最高でしかないもんね。だから(リスナー)は大丈夫だと思うよ。だいたいの人、大丈夫だから。高校生活ちょっとした問題はあるかもしれないけど何とかなるから本当に。死ぬわけじゃないからね。何とかなるから。楽しんでほしいなと思います。5月だからね。憂鬱になることあるかもしれないけど思い切って楽しんでほしいなと思います。

 

★「アン・ドゥ・トロワ」